今までにたくさん悩んできた道も振り返ったらすべて愛しい
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あれましし うへ御前おまへ彌榮いやさかを ぎてふり敷くけふの雪なむ
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初めてのホラー小説めくってはひやひやしてるストーブの前
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花粉飛び マスク生活復活で 上半分の化粧再開
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うつゆふの こも地上ぢのへに照る星と なれる眞白ましろ黃蓮わうれん
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たまに来る不調の前触れ知りたくて気圧グラフをなぞる夕刻
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歌姫と おだんご頬張り 春うらら 響き渡るは さくらのしらべ
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南方の出窓陽が差すこの家は君を中心に回っている
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暖房と灯りをつけて夜に出かけるよく眠る犬のいるまに
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白波の立つ太平洋 サーファーの水鳥のごと朝陽に浮かぶ
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子育ての支援センターでふれあう 豊かな環境ありがたきかな
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母と二人 すこし声枯れたと笑い合う ひさびさカラオケ翌日の朝(弟は新幹線で帰りました)
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長男の運転 今や夫より安定感 スタジアムまで四時間の道
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帰国費用の支援準備をウクライナから三次へと避難の人に
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水着は仕事着だとしゃきっとスイミング先生若く86歳
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原爆時刻指したあの日の腕時計落札なんて今も悲しい
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「俺らには漁師しかねえから」の声風評被害それでも海ヘ
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十六度の春が来てのち氷点下二十度超えの真冬日続く
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冷凍の在庫置き場を出た先の春工場の月はまだそこ
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覆水は盆に返らず封入をしてから気づく元号違い
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大正六年の 木型でこさえし雛菓子をおこしもの 亡父母に供えし雛より先に
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巡礼の旅へこっそりじじとばば あと追う孫の泣き声を背に
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福竜丸の悲劇「私を最後に」と原水爆で亡くなる前に
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入館者最多原爆資料館たぶんサミット追い風だった
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むきだしのたましいさらしいきているきみのすがたをみるのがつらい
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遠くまで 行くなと言われ こぢんまり せめて余生は 好きに生きたい
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夜、画面 薄々気づいていたけれど あまりに冷やこい、生きてないのね
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不完全 表現された行間に 実体のない存在になりたい
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「死にたい」を「サンドイッチを食べたい」と言い換える午後コンビニの前
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屋根の上僕に続いて手を取って、高いところに登ったあの子
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