朝焼けが 車窓の中で 動き出す 午前四時半 渋谷〜原宿
10
恋すると必ず聴きたい曲がある ドビュッシーの『アラベスク一番』
6
今朝までは確かにそこにあったのに 消されたログが眉間をえぐる
19
何のため 生まれたのかは 知らぬまま 毎年今日は リスタートの日
10
あなたとのお出かけの予定できたから 今日はスティックパンだけ食べる!
9
ボディソープの匂いが記憶に残ってる 物悲しさも小指も全部
5
にぎやかな道を歩こう これからも夜は涼しく道はあかるく
10
作られた美しいものとても好き綺麗であれと努めるさまが
6
蝶のように舞い蜂のように刺すのつもりでくだるビルの階段
16
もう来ない 通知をONに したままで 忘れてないから 勝手に死ぬな
4
やけ食いは 胃にズキズキを 告げるだけ 今日少ないねって からかってよ
2
本の塔攻める楽しき積ん読に戦略立てて夢の世界へ
5
散ってからほっとしたよな表情で来年の準備してる桜木
22
あの人が好きな『Summer』は私の十八番(おはこ) いつか聴いてもらえるだろうか/久石譲
7
良いんだよ今日くらいのぐうたらも 明日の風は明日に吹くし
10
満たされぬ何をやっても内心は本音を見ても見ぬふりしてる
6
代わる代わる 暗い窓辺で にゃるそっく ねこたち何か みえてるのかな
13
あなたって ホント冷たい なのになぜ? なぜヤケドする ドライアイスよ
9
ちょっといいお肉のカリー じゃがいもで腹がふくれて残念無念
5
紙の本私が命つきるまでなくならないで欲しいと願う
30
初孫の初バイトなるレジ打ちに不要不急の品持ちて並ぶ
35
淋しいと貴方に言える嬉しさよ 繋がってなきゃ独(ひと)り言(ごと)だね
14
半袖の 腕に纏(まと)わる 夏風(なつかぜ)に 「暑いね」と言う 相手もいない
12
初めての仮病を使った有給で眺めた海のきらめきを食(は)む
14
まあ無事でいたいのならば抗わず時には凌(しの)げその名は睡魔
5
屋上で君の足音待ちながら焼きそばパンがすでに2つめ
13
この雨が君の涙であるならばてるてる坊主を多めに作る
8
今よりも遥かな幸せ 噛み締めた 父(ふ)に 母(ぼ)に 祖父母 妹 泣いた
3
夏空が こんなに寂しく 見えるのは あの夏の雲が 重なるからか
10
通知欄見ても見ずとも変わらないそれに気付いて街へ繰り出す
6