夏空に過ぎてく見えない風を匂いにみている君をみていた
2
洗顔みたいにすすいでみたのは昨日の酔いとか照れくささとか
2
「ブランコも揺れない時があるから」と止まる私に揺れてる君が
3
眠れない夜と夜明けを待つあいだ耳につけてる街の足あと
1
フィリピンの物乞いの少女真っ直ぐに俺を見ている4G越しで
4
さりげない夏が少女にであうとき ビーチグラスの輝きが増す
3
トイレットペーパーの残骸二つあり 子どもが拾う遠くみるため
2
窓を打つ雨の滴が流れ落ち溜まりを作り迎える朝と
3
何故かしら 身体が勝手に ひざまずく 「厳選」の名の付く ジャスミンティーに
3
僕のなか まだある歌や 物語 死んだらいったい、どうなるのだろう
3
幸福を 誰より欲しているからこそ 君は優しく 笑うのだろう
1
ヒロインが ピンクのニットを 着てたから もうこの話は 読みたくないの
3
丁寧にこの世の景色映しては見送っていく各駅の窓
2
アイスティーに浮かべた薄いレモンをそっと潰してお茶を濁した
1
僕らには甘い言葉もいらないよ、笛だけでほら連れていけるよ
0
蝉時雨も突き刺すような夏の日が唸りを上げて立ち尽くしている
1
雨に濡れ相合傘で紫陽花の淡い青さの味わいに会う
6
読まないで利用規約に同意して うさぎと結婚することになった
6
すき焼きにうどんを入れるあいだだけ世界人類みんなで祈る
6
無償からくる優しさなど 望んでない きちんと徴収してってくれよ
0
二人して 古希の後先 なりにけり 共にある日々 噛みしめ生きよう
0
新月の夜空彩る星の数眩いばかりこぼれ落ちそう
2
お仕事は持ち帰っても仕事です 仕事なんです 家でやっても
2
聞いてくれて 叫びにならない 声だけを 君がいるから 明日も生きる
0
「人の言う」ことを「信じる」 あぁそうか 君は人ではなかったのかな
1
どろどろと溶けるのならばとろとろと溶けたい 君は分からないかもね
0
見渡せばどの星にも名は付いていて 君という星は何処にもいない
0
「馬鹿だね」と笑う貴方につられてた コーヒーよりも苦かったのに
1
グラスの中 注いだレモンソーダから 設立 星の瞬き工場
2
小イカ炊く匂い吐き出す換気扇 西日は窓を煮しめるがごと
0