緑色たちまち黄色になり爆ぜて 真紅の種を宿せしゴーヤ
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苔むした石段登り木漏れ日の地蔵の影ふみ日本で伸びする
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ASMRみたいだ雨音が止んだ自室のポテチ食む音
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買ってきた ピーマン刻むの めんどくさい おれに励ましの おたよりくれよ
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夕日が私を抱えて飲み込んで濃い藍色の夜が始まる
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「それは君 思い上がりだ」と誰かが言う それでも歌う、誰かのために
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表面をなぞって分かった気になって音も立てずに芯から朽ちる
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「ごめんね」が夕方の風に溶けていく 涙まで連れていかないで
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その場所の存在を想うそれだけで心が安らぐ我が秘密基地
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道のりと速さと時間を考えて机上で唸ってただ過ぎる時間とき
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人ひとり 殺めるために 暴力も 鈍器もいらない 殺意でさえも
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自らも 深く、深く、傷ついて 心に秘した ナイフの所為で
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雲の上の 人であるべき だったんだ 神様うっかり 間違えたんだ
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歯が抜けたベンチが駅前で朽ちる急行は止まらずに過ぎ去る
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「こんなにも大事にされたらボケちゃうわ」そういうばあちゃん介護度三なり
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その笑みを 曇らすものが あるのなら 僕は人間を やめたっていい
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凍らせたスポドリ振って即席のシャーベット作る道行く少年
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うす寒い夏にスピカが見えたけど 可哀想だね、春の星だって。
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まともには見れないでいるお冷やとか窓を介した像を見ている
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大人編まだあらすじにいる私 早送りなら追いつけますか
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珍しくジャズとか聴いてみたものの淹れたコーヒーは美味しくならない
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「好きです」はノイズ混じりで届かない 「悪くないよ」に殴られるだけ
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この曲もあのお菓子もその映画も全部君を思い出す罠だ
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内容を読まずに「いいね」押しちゃった。あとで読んだよ。すごくよかった。
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苦しくて仕方がなくてでも多分あなたがいないよりはまだマシ
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転職をするたびごとに憧れの仕事なくなる 次はパン屋が
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夏だって雲低くなる時はあり うそをつかずに生きていたまえ
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日曜日 涼しい部屋の昼下がり うとうとしてる私は子猫
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母さんの机に置いたガンプラは僕の気持ちさ謝罪のポーズ
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月光が川面でちらちら砕けてた夏の番人線香花火
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