Utakata
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高里 嶺
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その場所の存在を想うそれだけで心が安らぐ我が秘密基地
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道のりと速さと時間を考えて机上で唸ってただ過ぎる
時間
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とき
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これまでに無駄にしてきた無為な時間集めて未来に繰り越したい
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居心地の良いぬるま湯に浸かってた狭くて寂しい学生時代
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終わりゆくラジオ番組の最終回欠けてしまった日々の習慣
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劇的な出来事は何も起こらない消化試合のような人生
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繰り返し思い出しては浸ってるもはや記憶は味のないガム
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傑作を遺して死んだあの人を羨むほどには歳をとったね
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遠ざかるほどに眩しい学生時代思い出すのは良い記憶だけ
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小一で初めて自転車貰った日忘れられないあの無敵感
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「おやすみ」が既読になっていないからきっと起きてるこっちも寝れない
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自意識と自己顕示欲のせめぎ合い創作してると生きてる気がする
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日陰から陽のあたる場所に憧れてくたびれ傷つきもがく人生
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他人から期待されてる役柄を演じてこなしてやり過ごす人生
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三次会相容れなかったお互いの心が少し溶けた気がした
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図書室で夢中で読んだ小説の出ない続編を一生待ってる
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街灯と電子タバコの灯りだけ午前三時の小さな幻想
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匿名の誰かの声に救われるインターネットがあってよかった
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都会でも田舎でもない郊外の半端な街で半端に生きてる
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お互いの好みを貸し借りするうちに混ざって増えてく共通の「好き」
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人生の酸いも甘いも味わった歳になる頃に短歌は書けない
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空っぽな自分にも何かあるはずと掘り下げてもはや底が見えてる
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週末に逃げ込むための毎日で徐々に心が死んでいく音
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学生が慣れないスーツで右往左往終わりの見えない椅子取りゲーム
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偶然に聴いてハマった深夜ラジオ覗いてしまった知らない世界
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カセットやVHSのざらついた質感が僕をかたどっている
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君の住む変な名前のアパートが心の底から愛おしかった
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学生街 去る日に見かけたあの人は 最初の夏まで友達だった
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一晩中呑んで迎えた朝方にこっそり語ったふたりの本音
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本編が 始まる瞬間暗闇の 四隅が広がるあの没入感
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