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夜の海辺 行きて見ゆるは 海上に 月から垂れる ひと時の橋
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恋しさに 囚()われ進む 暗い道 有る筈(はず)のない 結末を求めて 
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いつからか 道行く誰かに 恋求む 愛されるなら 満たされるなら
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晴れた夜 夜風になびく 黒髪は 月光に照り 白絹(しろきぬ)のよう
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珍しく 眠れぬ今日を 振り返り 朝日を求め 知らぬ間に眠る
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恋を愛(め)で 失った日々 懐(おも)い出は 炭酸混じりの ほろ苦い桃味
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空の中 飛禽(ひきん)随意(ずいい)に 泳ぐなか 濡羽色(ぬればいろ)の 烏(カラス)がポツリ
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いましがた 見据(す)えた空は 何処(いずこ)かの 嘗(かつ)ての者も 目にしただろうか
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過去の日々 知るも知らぬも 懐かしく 心の底(そこ)で 甦(よみがへ)れと乞う
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潮の香(か)に 碧(あお)い海風(うみかぜ) 迫(せま)る音 波は己の 心を満たし
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行く道の 割れ目に芽ざす 草花(くさばな)に 水滴(すいてき)切(せつ)なく 光(ひかり)眩(まぶ)しき
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蝉時雨(せみしぐれ) 夏の暑さに降り注ぐ 秋の虫の音(ね) 聞かせておくれ
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ゆくりなく 愁(うれ)い日にだけ 雨落ちて 淡紅色の ホオ付(づ)き滑り
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