会えないし話せなくても好きだった ただの文字列ただそれだけで
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良い20歳をお過ごしくださいと君に言われてもう良い二十歳
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苦しくも 今年も桜は 咲くだろう 生まれ育った 街を捨てても
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今という 「時間が続け!」と 思いながら 「時間よ、止まれ!」 コレって矛盾⁉
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マスクして サングラスして 目を反らし やっと話せる コミュ症哀れ視線が怖い
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人がいる 話ができる 共にいる 世界は一つ 希望は消えず
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笑平と 大川隆法 死んだ歳 66だとか あと一年か
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私には 自慢ができる ものがある 今でも綺麗 年上女房
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耳にする 貴方の声は まだ慣れず そんな昔も あったと笑う
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夜更かしを する歳でなし 体調が ちょっと良ければ 若者の真似
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世の中に 争う人が 増える度 平和は未だ 空想のまま
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鳩なのか 電信柱 てっぺんに 止まれば飛んで 気持ちよさそう
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愛すれば 答えは一つ 愛さずば 意見は別れ 答えは見えず
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愛なのか 世界は一つ 金なのか 利己心のため 争う世界
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春よのう コートの前の ボタンせず 風を受ければ 気持ちも軽く
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じゃがいもを 植える季節が やってきた 猫の額の 貸し農園に
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みつかってしまったからはやむをえず正体さらしマスクをかぶる
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在りし日は狭き我が家も父母なくて独り住む身に広き辛さよ
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今でもまだ あなたに抱く恋心 孫のできる 歳になっても
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一人時間 やりたいことを挙げ連ね 寂しくないわと 強がってみる
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一人歩く夜の友今宵は沈丁花 なんだかきみに会いたくなった
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浅ましく 露干る頬に 歩み寄る 日がな一日 心離れじ
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思うまま生きてゆくことが出来ぬならどうか思うまま死なせてほしい
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おもしろいからそのままにしておこう仏壇上のアロマキャンドル
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幸せに必ずすると言ったでしょどうして離婚してくれないの!
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雪残る比良山風に釣る海人の袖とともにもかへる雁がね
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極楽より一筋垂れる蜘蛛の糸引きちぎるのが僕にはお似合い
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帰りゆく雁ぞ鳴くなる春霞立田の山の曙の空
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梅ケ香に匂へる春の夜の闇はうつつも夢も分かれざりけり
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帰る雁声は雲居に高砂の尾上の松も霞む有明
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