手入れなど考えたこともない人の研ぎ澄まされた言葉のナイフ
3
ハロウィンはケルトの年末なんですし日本人も休みましょうよ
0
証言そのマイナス八はCDへ落ちた磁針が金切りながら
1
｢言わないで｣その柔らかい唇に人差し指を添えられたなら
0
上の句は なんか眠いって言ってます。下の句は ちょっと夏季休暇っすね。
1
「痛いです」示す片手と飛ぶ歯石 何故止まらない！何故止まらない！
7
闊歩するオフィス金髪縦ロールもう見られないギャルの退職
8
この仕事　誰の為にと自問して　迷うことなく答えられたら
1
傷付けた人の名前を忘れない償えぬけどせめてこれだけ
1
スタッカートスタッカートらら　傘一つ　雨が跳ねてる君のスカート
12
授業中　素晴らしい短歌思いつく　休み時間には忘れてて　乙
13
‪ファミレスもフードコートも消去法で選ぶ人だ(きっとわたしも)‬
7
ストライプ柄の便箋に書かれた 文字から香るセロリの匂い
2
‪新商品だったとアイス掲げる手また生かされてしまったようだ‬
2
憎悪とて描けば巨匠歌えば時代　物語すれば伝説になる
1
美化された思い出語るあの頃の知り合いに贈る軽蔑の笑み
3
あんたなど隣に居ても居なくても変わらないけど　本当は好き
2
死に場所をお探しですか？片腕でよければお貸しできますけれど
3
夜深く暗いな暗いねくらい椅子「僕はだあれ？」と僕が尋ねて
1
砂糖菓子果てなく積んだその夢に汚れた顔を踏みつけ埋めた
2
括り付けかけたロープを放り出す　死ぬのがどうも面倒だから
1
「私は見た。あなたが何をしてきたか。」――十人目の証言者（証言10）
0
二度とないビッグチャンスをこの口で潰した今日の昼を消したい
2
秋に乗り過去から未来にぐんぐんとぶらんこを漕ぐ風は涼やか
6
風が｢もう秋なんだよ｣と囁いた センチメンタルの理由を知った
1
眠ってはだめ　暗闇に在るはずの朝のかたちをなぞり続けて
2
玄関に寄せ植えされた花の苗まだよそよそしく距離を保って
2
お互いに刺さったナイフを抜き合おう パッフェルベルのカノンの中で
4
｢何をした｣？ 僕のバットでこの苺 フルスイング、しただけですが？
5
「焼き肉の匂いがしたら突撃だ」隊長がいう　部下が頷く
4