ちらちらと陽炎が立つ 三十女が下りてくる坂
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田坂広志の「死は存在しない」新しい教えの様に量子力学
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明くるひも 結ぶ詩文に 繋がれて あいひかれあい 切れることなし
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旅の果て たましいふたつ ゆき逢はむ 嘉内に宛てた 歌のかずかず
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手に触れる手ごろな石を積んでいけ一緒にやろう君と積みたい
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つらいことも味があるからいいですね一緒に味見してみませんか
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くだらないものは見たくない少しでも根性を見せろ君のことだよ
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これくらいの歌ならいくらでも詠める力が欲しいか?いいよあげるよ
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行けるうちに行っとけ触れられるうちに触れとけ砂が指からこぼれる
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したいことやれるんならやっといたらいい季節は巡る従兄弟は死んだ
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分岐して右に進めば沃野なり足踏み降ろす踵が沈む
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あれしてる自分がなんとこれしちゃう何てくだらないモチベなんだよ
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だれにでも話したいってわけじゃないとは言うものの寂しい夜だ
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気絶するように眠りに落ちてゆく春はどれだけ寝ても眠たい
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どれがいい?カードが何枚も差し出されどれも選べずに梅が咲いてる
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人生の解答求む貴方にも雑な僕にも春はくるらし
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野を下り月夜に吠える獣は仲間の匂いを嗅ぎつけるだろう
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短くも 長くもいつか 訪れる 別れと終わり 靴ひも結ぶ
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たがさとに鳴きわたるらむ わがさとは桃の花咲く春の夜の夢
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昼下がり 紋白蝶に 化けた塵 塵とて空に 舞い上がりたい
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母からの 便りが届く 出で立つ前 心配よそに なごり雪かな
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きみの言う「ずっと」はたった四ヶ月 タップひとつで消された私
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むらさきの石鹸を食い胃の中が夢であふれる夢をみていた
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限られた君の私の出来ること押し込むようにペダル漕いでく
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爪切りはどこでするかと聞かれたが家じゃ爪など切ったことねえ
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孫と嫁 娘と私 そして母 それぞれ想う 雛寿司作り
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あの人を 思い起せり 弥生の夜 受洗したらば また逢えるか
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もしかして明日がその日かもしれぬ なるべくやろう今日やれること
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何気ないその言の葉がさらけ出す 秘めて蓋した吾の不幸を
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アオハルを謳歌する花風に舞い今年も世間の顰蹙を買う
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