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きみも体温高いから冬が来たら「冷え性なの」と嘘をつきたい
3
「あの海がうつくしいのは血と肉を咥え込んでいるからなのです」
4
ロリィタの 服纏ひたる 老女居て 汝は汝と 云はれし気のする
6
どの窓を探してもない音花火 こころざわめく夕げの支度
11
海パンの名札を外し準備する明日は祖父と川に行くって
6
窓の枠越えたならさあ愛の国 好きや嫌いは飴とおんなじ
3
今はない 悲しき雨音の 喫茶店 カスケーズ鳴る 雨の待ち合わせ
3
君のくるまの目的地はしあわせで そこまでハンドル握るねあたし
6
怒っても詮無いことは知りながら今日は怒ってみたのだ母に
9
雨ぎらいのあなたへ傘を貸そう 私はどれだけ濡れたっていい
9
あなたを失うのが悔しいからこの一滴の「うみ」はしょっぱいの
5
逃げ水を追いかけ息を切らしても諦められぬ君のかげ追う
6
我が友の 救急車にて 病院へ 全て忘れて 警察に保護
4
夜の海辺 行きて見ゆるは 海上に 月から垂れる ひと時の橋
3
ガラス越しぺたり張り付く白腹の蜥蜴のようにしぶとく生きたい
6
恋しさに
囚
(
)
われ進む 暗い道 有る
筈
(
はず
)
のない 結末を求めて
3
朝食にパン買ってきて 夕飯はスープがあるよ味は無いけど
3
あなたにも夏休みがあるといい 中央分離帯の地蔵様
5
とぼとぼと暑さにやられ脱力行 ひとも台風
(
しぜん
)
も似たるものかな
2
いい加減可愛い以外の褒め言葉出てこないなら家を出ていく
7
ねえ梨は好きじゃないって言ったでしょ4つめむいたら嫌いになるぞ
6
憧れた 自分の過去の 功績に 入院しては また遅れ
2
夏の
夜半
(
よは
)
宵居
(
よひゐ
)
がちにて
短夜
(
みぢかよ
)
の 空に
消殘
(
けのこ
)
る月も
惜
(
を
)
しげに
4
約5時間 ほぼ順調に手術済み 待ち疲れたが まずは感謝を
6
お気に入りの飴をきみにも分けたげる おなじ味になりたいだけ、エゴ
5
何も手につかない陳腐な午後、図書館 蔵書検索「愛」としらべる
3
生きるって日常とそうじゃないものを同じ力で抱きしめる決意
6
忘れ
水
(
みづ
)
いささ
小川
(
をがは
)
の
端邊
(
はしべ
)
なる 夏の
茂
(
しげ
)
りを
隱
(
かく
)
れ
簔
(
みの
)
とす
4
我が友の 連絡不通 倒れしか 前の地獄を 思い出すかな
2
「頑張って」のただ一言が言えぬままインターハイの中継を見る
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