カレンダー 貴方と逢う日 赤い丸 バツが近づき 重なれば
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本日の服を着ている犬の数おっきいのが2ちいさいのが5
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ちゃむれども気づかぬ母の背を眺め腹が減りました手をちゃむちゃむ
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さざれ割れ尖った光幾筋も  お濠に張った薄氷こおりの名残
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海図には座標はなくてそのうたをつなぐ島弧をわたる風のみ
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わが猫らと もし被災したら守らねば 水のペットボトル いまポチろうか
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もう誰も追わぬ出口でカリスマの解体業を営んでいる
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二兎追うも一兎を追うも選ぶ道 年が変われど「ぴょんぴょんいこうぜ」
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光る街 君の手を取り歩く午后 ルノワールほど淡いタッチで
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こんな時 笑い話を あえてする 地獄を生きた 友の優しさ
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休み明け不眠の朝に襲い来る満員電車のきつい圧迫
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正月から家では相棒ばかり観て ほかに「日常」探しきれずに
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猫のココ寂しさ残し逝きてより代わりのパンダを抱きて眠る
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五枚ほど寒中見舞いを投函し喪の正月の初の外出
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早朝の 満員電車の一角で サラリーマンとダンスバトル
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薄氷うすらひの張りしころより風凪ぎて赤星寒き鐘の暁
7
超ド級空前絶後一般人パンピーだが良い棒探す君はカリスマ
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眠れないだけで枕が濡れるのに どうして砂漠はかわいているのか
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ただひとり暮らせば一番風呂もまた 二番三番千番も僕
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無造作にあなたが触れたこの皮膚も脱ぎ捨てる日がいつか来るだろう
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前と後ろ子を乗せ走るママチャリに一番星のまたたく夕べ
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赤子抱く友のいわゆる きょうだい児 幸多かれと心から願う
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友からの初孫写真 ニコニコと一輪車乗ってたあの子がママに!
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ほろ苦いも甘酸っぱいも未知の味 私は恋をしたことがないかも
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丁度いい三十一文字は飲み込める酸いも甘いも渋みも旨みも
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この気持ち三十一文字に纏めればガリッと奥歯で噛み砕ける
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幾つものキャリーバッグが轟轟と 人の波が打ち寄せる音
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飼い慣らす狐も愛した薔薇もなく 私は無知で孤独な王子
7
静謐な布団の中ですうすうと光るあの子が寝息を立てて
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「大丈夫、何とかなるよ!」何とかなる? 当事者でも無いのに適当に言うな
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