十は先遠く離れた駅で降り 近くであればあるほど知らぬ
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パソコンをさんざ眺めたあとに乗る電車はゆらりゆらと揺れてる
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【CM】百均の 防寒アルミ(シート) かけてねりゃ 毛布一枚ぶん 無くてそれなり /軽いがガサガサ
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もうすでに 3%の 辰年を 浪費しました お知らせします
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ある意味で区切りだったのかもしれず 一年の計はおみくじにない
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知らぬ間に再出発の肩書きを背負わされてたぼくらは無垢で
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「強そうに見えるかな」って呟いた 私の心はチワワ並です
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布団着て 暑くて脚だけ外に出す 指先冷えて また着る愚かさ
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砂糖なし芋ようかんを育てたら仇で返した入れ歯泥棒
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てんてんと灯火咲かす冬の夜蝋燭の灯で運河のほとり
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「不適切」 あいまいな語が はやりなら 「いきわかれ」でいい 離婚 家出は
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なんだろう 甘いおちゃうけ そのあとに しおあじほしい けっこんできない
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あの日々のがんじがらめの縄をとく 大好きな歌とお風呂の魔法
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白雪をけずられ富士は荒々し 曇りの空に仁王の顔の
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現代に 王様なりたい 独裁者 理念といても むだかもしれぬ
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親友のCDデビュー決定を真昼のマックWi-Fiで知る
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良い思い出が紐付いた曲を聴く 検診向かうバスに揺られて
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水の出ぬ学校集う子供らの元気な声が灯す希望
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ひるひなか八度の気温と曇り空 猫はこたつをいったりきたり
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独り言 止まらぬ夜に欲しいのは 聞き手じゃなくてハグできる人
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婦人科に文庫本持って行こうかな きれいなブックカバーの本を
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「あなそれ」と 呼ばれしドラマ かつて在り 我に来たるは 「親それ」の日々
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他人から義娘むすめになりし我今は義父母の見知らぬ誰かになりぬ
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手袋に 幸せ感ず 冷たさよ 熱を重ねよ 冬を理由に
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冷えたまま食べても旨いパック飯有ったら良いなと折々につけ
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コトコトと小豆を煮ますいろいろな気持ち溶け込むお汁粉となる
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にぎやかなニャンプロレスが一段落 キャットタワーの上下陣取り
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7分半ゆでるといいと教わった 今日は味玉ちがうけど黄身トロリ
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あいのこ合いの子愛のこと、あいのことばで韻を踏む 「愛の人」だと言われた日には
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真夜中に 雪を踏む音 遠ざかり そのあと永く 残るしづけさ
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