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秀奏
(
しゅうそう
)
で 白髪の
身空
(
そら
)
夕方の 色は儚く 天は見開く
4
祭りの瀬 手引き腕組む 僕達を ばつ悪そうに 横切る少年
3
髪切ると すぐに気づいて くれるから 脈でもあるかと 過度に期待す
10
昼下がり 淡い緑の 木々たちが そよ風と遊ぶ 窓辺を眺め
6
花も散り午前が雨の川べりで 我物顔はスズメとムクドリ
8
千万の狂騒を背に西方の空へと還るつばさを借りる
4
寝て起きてそれだけのことに罪悪感 毎日生きて死ぬのと一緒
4
バスの旅 たまにいいかも 何気ない 景色が違って 見えるのがいい
9
君無くて 何を為にか 生きとせん 浮世旅する 気など果てたわ
6
テチテチと色とりどりのツツジ
並木
(
みち
)
かけていくのはいたちの赤ちゃん
12
花粉去りマスク通さぬ風を吸う それだけのことがこんなに嬉しい
20
雨の中春の祭りは賑わいて今から始まる新しき
年度
(
とし
)
13
春来れば間違うことなく姫こぶし山吹つつじ咲き乱れる庭
11
桜の花弁を日記に綴じて 春の形見を夏へ連れてく
6
目の前で起きし不条理よくあると 逃げる吾の意気地の無さよ
17
新宿の血脈をゆくものたちをその眼はけさも品定めする
3
あの頃の宇宙の夢を思い出す 初めて買ったCDをかけて
4
道のべの 知らぬ名の花 ひっそりと 春の香りの いぢらしきこと
11
雨降れば早く晴れよと思う吾 晴れたる日には涼しきを乞う
11
ちま猫のお誕生日のご馳走は もちろん チビ猫もおすそわけだよ
10
ねこは「猫かわいがり」して良いらしい お誕生日だ ご馳走たべよ
16
なにほどの効果があると知らねども 乾布摩擦に背伸びの運動
10
やる気ない お日様のせい そうじゃない 日差しのパワー 浴びたいわたし
5
不道徳だから言わずにいるけれど 思っていること誰にもあるよね
14
月曜日自分の名前見当たらず常連の名前ひとつ覚える
9
浜辺にて 水着女子
(
みずぎおなご
)
を 目で追って 君のビンタが 僕に目掛けて
3
さすらいの 校舎に現
(
あらわ
)
る 猪よ 山を追われて 次は何処行く
3
とりどりに 着替える君が 嬉々として まだ家出れぬ 日曜の午後
2
苦も楽も 朝がまた来る 何であれ 夜が明け照らす 目覚めた街に
5
ピヨピヨとさえずりそうな口の君 生後
5
ヶ月初めての春
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