もう全て どうにでもなれ 午前四時 ここで絶えたら楽になれますか
1
夜一人 バレないように泣いていた 可愛い私 今救うから
2
宇宙から 見た私達は細胞で きっと理由なく生きているわ
3
思春期の春に何を思おうが 私の勝手だそれが思春期
0
生きようとしてしまうよな どうしても どんなにひどく絶望しても
4
『遅くなる』娘からのメール CMの間父は意味なく玄関に立つ
2
遅番の娘の帰り リクエストの煮込みハンバーグ温めながら
1
『美味いか?』父が聞くと 『イマイチね』娘が答える 土曜ゆうべのカレー
1
草花は風に揺れてるだけそれで君も傷つけほんの少しでも
0
好きな人のためならギャルにも清楚にも 女の子は怪人二十面相
1
生白い二の腕、首 半袖のシャツが映えるね 君は永遠の夏
0
いくつものアカウント抜けたその先に 本当の君がいるはずだけど
3
見覚えのある人影が駆けていく 午後の昼過ぎ、隣の市役所
2
君といるこの街も悪くなかったよ ただちょっとだけ明るすぎたの
5
北向きの窓から入ってくる青い光で洗う染付の皿
0
全宇宙しょって生きてる全身に彫りを刻んだアマゾンの子
2
生意気に指したゆびごと握られたブルーグレーの夜明けの街で
0
さみしさは猫のせいだわこの世界わたしとお前だけね(ニャーニャー)
0
ブランコがまだ揺れている 前世では君と夜更けの散歩をしたね
4
山手線座席は全部埋まってます人の数ほど人生があり
3
雨静か朝の光の微かなる僕の人生思うともなく
2
職場なら出来れば避けたい印鑑も 記念に貰う駅の窓口
3
玉の緒を絶えねば絶えねと言う人の賢さを知るチラ裏短歌
1
弱毒化 コロナも今や 普通の子 他のみんなと 楽しくやれや
0
色は空 空は色とは よく言った 眩き色に 恋焦がれても
0
手術待ち 春特別の 休暇なり 呪いとなりて 我を導く
0
桜散り 若葉が茂る 頃となり 退屈なりや 何事もなく
0
あの人は 彼氏と何処 愛すれば 我は呆然 風と去りゆく
0
人生は バトンタッチか 徒競走 リレーで巡る 人類歴史
0
ところてん 生まれて死んで また生まれ 次から次と 世代交代
0