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二年振り
購
(
あが
)
い求めた
柊
(
ひいらぎ
)
は棚の上にて魔を除けて居り
14
重心を あらゆる場所に 置けなくて 薄い氷の 廊下は翳る
5
約束の
夫
(
つま
)
はもう居ずに 待ちわびて 心が消えた そのひとの冬
5
生まれたら 死ぬその日まで 自らの 思いのままに 生きてみるべし
2
為すべきを 為していこの世を 渡るべし 空しき業に 弄するなかれ
3
颯爽と 冬の田んぼに 群れ来る 黒いカラスの 逞しきこと
4
カラスから 学ぶことあり 人の目を 気にすることを せずに堂々
3
誰かから 愛されようと 思うから 嘘をついたり 背伸びもできず
1
毎日が 同じ景色に 思えても つまらぬものと ならないように
3
老い深き あの老人に いつの日か 十年後か もうすぐなのか
3
摂理なら 逆らうことは 仇となり 川の流れを 楽しみながら
3
川の水 上から下へ 流れゆく 老いゆくことは 自然の摂理
1
老人が 橋のたもとに 佇みて 川の流れを じっと見ていた
2
止まるたび 人で膨らむ 車内でも 青空ととも 今日走り出す
7
愛情もお金も優しさ憎しみも与えた分だけ返ってくるの
7
雲上より 宝石箱を ちりばめた みたいに光る ひとの営み
21
歩の先を季節外れの蝶が飛ぶ 亡母と思ひて 心和みぬ
24
キッチンの菜園に残るみつば一本 陽だまり探し細き身のばす
11
赤飯で
七十六歳
(
しちじふろく
)
を祝はるる爺医にしてなほ働き盛りぞ
7
初孫は、健やかでみんなに抱かれ、すやすやとひとなつこさnice & cute❣️
7
お土産と 土のかたまり ニコニコと 拾った朝には 霜ばしらだったか
11
ガタンゴトン、今日も月夜を突き抜けて始発は行くよどこまでも
5
夜半過ぎ 鼾響かぬ 寝室に 寂しき気のする
夫
(
つま
)
は入院
15
夜半にぞ目覚めたるれば ティッシュの海 ちま猫、暇で 箱ティッシュ破壊
6
「ではない」を振り切り逃げる過言ちゃん海より広い口開け笑う
4
くさかんむりに母と書かれたイチゴには種の子供が着いて離れず
27
いつかまた あの日の笑い声のような 日々を願いて かたしく眠る
6
締め切りに追いつかれても嘲笑うくらいの気持ちいまここにあれ
5
ちょっとだけ ほんの少しの 違いだけ 悪くなったり 良くなったりも
4
幼子が遊ぶ硝子はわたくしが捨てた酒瓶の成れの果て
4
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