知らぬ間にうたた寝してる昼休みこの上なしの春日和はるびよりかな
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喫茶店トーストの上溶けるバター BGMはパブロ・カザルス
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「風に乗り小鳥の家におよばれよ♡」 お別れ会に花びらが飛ぶ
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液晶に残した桜を眺めても 散る花びらの儚さわからじ
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形而上学的桜は永遠に散り続け
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春うらら 窓辺に映る大木の 力強さを芽吹きに感じ
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桜の木 雨風凌ぐも 散り始め 富士が遠くに かすむ散歩路
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スプリングコートの出番も最後ラストかな 明日から初夏 春は何処いずこ
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若緑花に混じりて瑞々しく陽に輝ける葉桜も良し
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背を出してバシャバシャ登る鮒の群れ用水畦でカラスが待つ
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折らずとも残る花かは人よりも風を咎めよ春の山守
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幾千の衝突を経て肉体は神へ捧げる一瞬を知る
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物騒な 喧嘩を売ってる わけじゃない 真意が知りたい ただそれだけで
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いくらでも 無駄を話せる 関係を 愛おしく思う 有限の世に 
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晴れました昨日の雨風嘘のよに春の傘折れなんてなんのその
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静けさと 日陰の涼しさ 春なれど 一歩踏み出す 勇気がいりて
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肝臓の 検診数値正常に 旦那ドヤ顔 シジミのお陰
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解釈も 地雷地点も 違う他人ひと 同じ人間ひとなのに 分かり合えずや
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モコモコの靴下達を しまい洗い 冬物グッバイ 洗濯日和
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ベッドの上 おかあちゃんまってる ちま猫を 撫でたら「ゴロゴロ」よき目覚めかな
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ささやかに生きられたならそれでよく、それはそうとして好きに死にたい
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挽きたての コーヒー片手に 空見上げ 切なさと幸せ シーソーしてる
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水面すいめんを流れる白い花弁かべん見て、川上の桜 思いを馳せる
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暗雲に 心乱れし 言の葉に 明日見えずして 涙ぞこぼれる
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かかりつけ医師が年下だと安心 ずっと元気でいてねと願う
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去年こぞの春散り交ふひまほの見てし面影恋し花の下陰
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わかってはいるのだけれどそっちへはハンドル切れぬ己じくじく
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春はただこの一時ひとときの名なりけり桜天霧あまぎる曙の空
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食べ物の名前のついた犬を飼う幸せな夢のような夢だった
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桜花散りひ曇る高嶺より霞の空に出づる月影
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