してたいと思った人はむかしからしてたのだからそれでいいのじゃ
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名物の釜飯弁当貰い受け広げた食べる楡の木の下
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おめえたちの術のせいで何事も現象化する可能性大
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坊さんと会えば必ずする会話「もうかりまっか?」「ぼちぼちだんな}
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ダゲレオの奥の笑顔は婉然と「イーハトーブは実在する」と
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女房の友達がきて4時間かそろそろ帰れ犬の散歩だ
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餌をまくオジさんがいてジャバジャバと水音立てて鴨の群がる
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梅の花 散りて落ちゆく 水溜り 名残りも浮かぶ 門松の跡  
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皆の声届くもごめん早期解散 次は四年後現地集合
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祈り込め#そろそろ打てや村上と 君の一人称も村上
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目のまえでほろりほろりと散るはなよ その一瞬に永遠を観る
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視えたって何もできずにここにいる力も立場も今はいらない
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手が触れて近い気がしていたんだよそんなことない君は太陽
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目を逸らす衒学的言葉がならぶ掲示から目を逸らし歯を磨いてる
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満足のいく人生って何でしょう聞いてる時点でだめな気もする
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ほんとうは自分は真面目なんかじゃない皆そうだよで受け流される
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祈りながら 軌跡エッジに君は花を咲かす あの日の星はそう、降るようだった
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世の中のひとは愚かじゃありません干上がった水に立つビルディング
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空寒く星清らなりいとせめて恋ひわたりたるわれに夕闇
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トヨエツが60歳であることに突然気づいて焦りだす夜
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延々と既読が続く春の夜 俺もタフなり君もタフなり
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祖母からの最後の言葉思い出す 「迷わないで」は我が羅針盤
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我が祖父に曾孫を見せに行く春よ あなたがいればそこは故郷
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私たち生きてる世界違うから夜の狭間に灯り消えゆく
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失いし 恵みを数え 嘆くより 感謝捧げん 今の幸せ
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球場に響く打音の軽やさぶつけ合うのは日々の研鑽
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命こそ 長らえてまだ 見る夢を 手を伸ばしても 遠ざかるのみ
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早春の 風は狂いて 頬を打つ 雨も混ざりて 家庭菜園
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誘惑も 次第に強く はっきりと 現れ来る 試しも佳境
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永遠の 線が一つの 輪となりて この世の命 一点の如し
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