人として 人間として 生きてゆく その哀しさと その儚さよ
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誰も見ず 誰も聴かない 投稿に 何の価値あり 淋しき祈り
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公園のベンチ 生は死の始まり ワンカップ持っ手に花びら
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生活を単純化する 散歩の他は右の手に酒左手に本
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ニーチェは言えり一人の狂人(プーチン)にても世界危うい
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解約でやっとふつうに使えたよいままでのそれはなんだろうか
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桜散る 無人の駅に二人きり 旅立つ君の 顔すら見れずに
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むず、ムズムズ 鼻の根っこにいる「ヤツ」だ ムズムズむずむず (間)ヘックション
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金曜午後10時映画の帰り道 歩幅合わせるただ一人、影
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教室で 毎日会えた あなたとも 花催いかな 想いも桜も
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煙吐く シーシャの香りに父親が吐いた煙草の煙が浮かぶ
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生きてるとどうやったって削れてく削れやすさは人それぞれで
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きっとまたいつか誰かとあの場所で茫洋さこそ救いになるね
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オモコロの人たちはみな笑ってて仕事とはいえ真似はできない
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ダメならばそこが全ての始まりでそうでなくても生きるしかなくて
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生き方を忘れてさまよう春の夜ああこんなふうに生きるんだった
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何気ない日々に見えても数知れぬ情報処理に疲れ果ててる
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君たちは邪悪だ邪悪な人間に悩みがあるとはどういうことだ
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俺という全てが嘘だ話すこと全てが河原の削れたガラス
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何もかも全てぶち壊してやりたい夜中にだってアイスを食べる
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チンパンジーの群れに紛れて生きている意外と知性は求められない
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最後だと知っているから止まれない メトロノームの速度を上げる
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いつまでもまた明日って言えなくてぼくらの影はちらちら触れる
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マウントを取りたいんだろ?好きにしろ。数字を信じるお前は小さい
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どこからか宅配された髪の毛の束の根本に血がべっとりと
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どこからか星が爆ぜだす音がしてスピカと混ざる君の光彩
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いつだって助けてきたさ何度でも。悲しい痛み空を破って
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生まれては何度でもまたコンクリートみたいになっては思い出すまで
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たんぽぽを見つけ指さすおさなごの頬はうすべに 歌が聞こえる
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人生は 一度きりだよ 後悔を しないためにも 全力尽くせ
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