鉛筆で 壁の右上 アンポンタン 君の泣き書き 今もそのまま
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ワインならスパークリングか甘口で ビールは好むが シードルも良い>要するに甘党
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四時前の落暉を見つむ耳元へ君の病の名ばかり残る
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ボジョレーは通好みの味らしくって 悩ましきかな 通でもないのよ
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健気かな 季節違えて 咲く花の 風にふるると 揺れているさま
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「これが欲しい」サンタはいつも代替品。母子家庭には夢より事実
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多度山の連なる根っこの段々を君駆け上がりお座りで待つ
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ねこ、ねこよ君は器でいればよい 涙もまるく受ければ月だ
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伝えたいことがいくつもありすぎて言葉を捨てて抱きしめてしまう
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明日の朝 晴れていてくれ 頼むから 地区リサイクル 当番前夜
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紅葉する モミジを植えたはずだった 寒暖差なく 紅くならない
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おでかけのブラウス着てた2日間 Tシャツ・デニムの わたしにもどる
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「めっちゃいい!」 自己満歌に 限ってさ 〝いいね〟は伸びない 不思議な法則
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学校に 送ってほしいの 頼みごと やっと言えたね 朝の見守り
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ひさびさの 缶酎ハイに ほろ酔って 要らぬ事まで 月に打ち明け
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車窓越しに見る瑪瑙最後に映す景色は死に絶えた貝たち
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時も凪ぐ夜更けの海を眺めやる一人称を棄て去りながら
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ひとの名を忘るしもつき机上にてミニカーいちだい消息を絶つ
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あこがれた人だったけどそのひとにあこがれてないことがわかった
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あこがれた夢から醒めてほんとうにしていく日々に転じて
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愛すべき衝動よこの胸を突き抜けて地平線の彼方まで
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毎日を暮らす推力は得たが、あこがれのない大人になった
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恋愛をたしなむ程度がこじらせて 見知らぬ景色遠く鐘の音   
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なめらかに明日を閉じる指先をいろどるプラスチックブロック
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ハワイより地獄の方が近いからなんとか君の手を繋いでる
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二条城うぐいす張りの廊下なら侵入者さえ楽しませたか?
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予報では明日未明から雪らしい 東京で聞く故郷の天気
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病みてなお『星月夜』には光あり 孤独の、黄にあこがれたのか
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性別欄『女性』の前に「かわいい」とさらにその前「とびっきり」(笑)
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我が胸を開けばきっと柘榴のような君への愛、雪崩れるでしょう
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