やれやれと仕事納めて差し入れの蜜柑と安堵抱え帰りぬ
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母の席床に落ちてる食べかすに混じるカリカリ何故ここにある
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幾つもの 地名をニュースで 覚えども 成すすべ持たぬ もまた哀れ\ふたつの戦争
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有馬かな武豊だよ武豊 同点とする逆襲の
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パン屋まで散歩に行くのも本年は ラストとなりぬ また来年も
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焼きたての食パン(1斤) サンドにクロワッサン 600円とちょっとのしあわせ
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言葉なく 文化もたない 人間を 愛せるものか 自身がないわ
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人間と いえばそれまで ひとくくり 理解できない 不思議な個体
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地球には 何億人も 住んでいて 触れる人は 無きに等しき
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お別れも まとめてくれば そんなもの 平気になるさ 仕方ないもの
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一家族様二パックまででも遠慮してつい一パックだけ牛乳買っちゃう
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321」年越しジャンプ跳ばないで 君と2人でここに残りたい
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夕食の食材おせちご馳走に店頭ゆずりすみにひっそり
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大掃除年越しだものやらなくちゃやりたくないとせめぎ合いかな
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一年半悩みに悩んだスニーカー買うことにしたオニツカタイガー
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年の瀬は想い出浮かぶ白河の、夜船に乗りて夢のまにまに
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味噌汁を よそう君の手 愛しくて 思わずそっと 抱きしめてみる
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戦場に 泣く児の姿 映してをり 孫抱き寄せる 穏やかさも苦く
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凍りつく 朝の陽にふと 見上げれば 青く大きな 空に包まれ
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手作りのクリスマスクッキー食べきって ちょっと調理に疲れた年の瀬
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東京を 一望32階の オフィスビル 今年の景色も これで見納め
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蟻ひとつころさぬひとのやさしさは 競う世のなか踏みつぶされて
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ふらふらにリズム追いかけリハビリで こころとからだおどるエアロビ
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何をかを 必死で隠す 様相で 深々と降る 黙々と降る
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朝十時 それまで届かぬ 日光を ありがたいと手 母は合わせる
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お腹から悲鳴のあがるもういいよ いたみのとれてベッドで歌詠む
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居間座る 平均年齢 七十九  三人の影静かなり
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8時間悔いなく使ったと言ってみたい仕事帰りの電車の中で
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年の瀬に 寝坊かました 今日の朝 疲れの極み 感じながらも
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過去なぞり未来を考え今を見る 私の謎を解くのは私
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