ふたりきり足裏合わせ笑みかわす アイスナインで凍てつく世界
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水そそぎ水琴窟すいきんくつはカンキンと尖りまろやか天の鐘かも
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ロッカーの鏡に映る脚浮腫み求める自分そこになかった
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窓からは冷気がひやり足元に「夜が来たよ」と話しかけられ
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すぐそこのゴミ集積所へ長靴にヤッケにあまひこ重装備でゆく (※あまひことは一般のフードの事)
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迫り来るサイレンと赤掻き立てる掃除機かけて日常保つ
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チョコレートのテリーヌ知らぬ君がため クリスマスケーキはそれを選ぼう>美味しいよ
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アドベントカレンダーなど求めし折 プレゼントですか?とは聞かれぬ不思議
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楽あれば苦ありなんぞといいつつも苦あれど楽があると限らず
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気になるね 晴雨の予報だけでなく 予想最低最高気温
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ザクザクとく音響く冬の朝 落ち葉の山に子猫たわむ
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ランドセル背負って本読み歩く子に あの銅像が重なる世代
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下校途中 見知らぬお子の「ただいま!」に ほっこり貰って「おかえり!」返し
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御機嫌と不機嫌半分同居させご機嫌うかがう朝のルーティン
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もし僕の変死の報が流れたら暗殺だなと思ってください
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美味なもの誰かと分けたいほうなので 箱あけたいちごチョコ母に持ち帰る
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「食べる」「寝る」「遊ぶ」が長生きポイントの ねこが隣で寝息たててる
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おやすみと隣で言える幸せを噛み締めながら眠りに落ちる
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右脳町本日も身を知る雨が青青萌える捨て鉢を撃つ
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なんみんを しらべるうちに Wiki(pedia「人の移動の歴史」)みれば 人類移動 せんねんまんねん
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大福の粉とか蜜柑の皮とかを十一月に包んで捨てる
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弾丸のパレスチナの医の救いびと傍観のわれ思い沈みし
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半分にわけていただく老いふたりおしどりのさま水を彩る
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言葉では足りないくらい好きなのに他に伝える術を知らない
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チャプリンの美は哀しみにありという落葉ふむおとかなしやさしく
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爪、骨、声、やわらかいとこが好きだった 気がするけど、もう思いだせない
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ふゆ枯れに季節まちがえ咲くつつじ白無垢のはな はるに咲くや
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天才の遺伝子次の世代へと受け継がれたし最強の血
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もうさよならさ 夢にしずむきみの指先から熱が伝わって
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パン屋まで散歩もなかなか良いものだ 師走の晴天 程良い距離を
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