妻の愚痴右から左受け流し ピスタチオ割る右と左へ
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徳利と猪口で呑みたい時がある 拘らないが信条だけど
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嘘までも愛しています今もなを意味解らずに気が狂ったよ
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永遠の嘘の迷路の出口なく恋という字の無ければいいの
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雨音を子守唄にするこんな夜 ふと思い出す故郷の町
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明日また会える保証はないのにね  その一言を待っている僕
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憂鬱な朝が来るのを遅らせる そんな事など出来るはずなく
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ニーチェ 真空ジェシカ ニッチェ
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イケメンと女の言葉 だけ短歌
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別れるとか忘れるとかいう平和的共存法もあるものをなぜ
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五月雨を集めてちんぽ 最上川
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今度君プニプニとしてくれるよう保湿もキメも整えておく
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降りしきる雨は片袖濡らしてる君の好めるピンクのシャツよ
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嘘は嘘それもなかなか乙なもの嘘を愛して真にあえる
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百年後逢えるよりもと今祈る今今すぐに又巡り合いたし
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帰り道 不機嫌に鳴る 空眺め 君は濡れずに 帰れただろか
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この秋は滝口入道 二度読んで ひとり訪ねる奥嵯峨の寺
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瘡蓋の厚きに触れてうなだれぬ天気予報の傘マークだけ
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窓際にビー玉を置き少年のころ見た夏を呼ぶ餌にする
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母の余命知ってからずっと頭にあるデートしててもセックスしてても
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あの日 横目で見ていた青春の味知りたくてカルピスウォーター
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舟に棲む かぜにゆられて語ることすべてに水の匂いが充ちて
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五カ月で二センチ伸びた新学期「行ってきます」をしばし見つめる
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世のために強い二番手築き上げ 利他の経営巨星は墜ちむ
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「マイナスを引けばプラス」は無情だと思うあたり数学向いてない
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初めから 不幸の香り 醸し出す 君とは同じ 臭い感じて
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知ってるさ これでいいのさ 人間は 孤独に耐える そういうものさ
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さようなら ああさようなら もう会えぬ 君の姿を 記憶に刻む
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偶像を 崇めるように 愛すれば 君も人間 理想と違い
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どこまでも 年ととっても 実体は 進歩もなくて ただえぐくなる
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