春の日は 暁覚えず 愛犬も 昼になりても まだ夢の中
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ディテールを突き詰めた末「アラバマで大仏建立のため欠席」
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人目避け時間ずらして会社出で待ち合わせするあぁ恋してる
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チーズだけむしって先に食うBとチーズは最後のひとくちA
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人魂の如く闇夜に浮かびしはの照らしたる白き木蓮
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限られた時間の中で抱きしめる いつか君らも求めなくなる
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春が来て君は変わった 僕はもう昨日の君を思い出せない
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援交をしてる娘を叱ったら何思ったか「家でしてやる!」
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カマキリの子供が向日葵の花にいて我が見えるか鎌あげている
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ぼくたちは司法解剖されたがる こゝろのなかの 希望を 死亡を
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三時頃にはほぼ誰も寝てるのだろな俺ひとり起きて番する
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紙魚共が湧いてい出ては走らない入念仕込む仕掛けのあわれ
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食べたいなぁ 麻婆豆腐の餃子セット 時刻は深夜二時 …さて、寝ましょうか。
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環境の変化 心が乱れる この季節 時間は薬 しばし待たれよ
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床につき 微睡みよる辺に 詩紡ぐ めぐる言の葉 てらす月の陽
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チャイムが問いかけて問う「消しカスが無駄にはならぬ」そう思えるか
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まっすぐでいてください君は  桜にしてください僕は  これで良い
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子の前で初めて泣いた今日が子の記憶に残らなければいいな
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六丁目にいる私は独創性花開く予定理由など無し
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そもそもの話なんにも言うことは無い義務感でつむぐ文字列
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そにどりの青き春北風はるならひ散らぬ花も日影に心下紐解く北風と太陽知ってる?閉ざされた心の解き方青春のさだめ
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エントロピーを下げる装置として生きる押しピンにだって役割がある
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どんなことにも揺るがないしあわせを思い付かないミロは溶けない
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生きてるということ人と触れあって生きるのは無理と日々悟ること
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逃げたいよ いっそこのまま かくれんぼ すぐに見つけて 連れ戻してよ
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善意から余計なことをしないよう「祈り」をさせておくのだ、と聞いた
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次の世で生まれ変わるはもう要らぬ痛み悲しみすべて無くなれ
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抱きしめた泣いたりもした元気でね私を母にしてくれた君
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うずたかく本積み上がる いつの日か「罪ありき」とて崩壊するまで
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放課後は窓に腰掛け話したね夕陽が君を包んだ日だよ
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