カーテンを大きく開けて雪を待つ 警報なにそれ聞いてないから
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茶碗蒸し嫌いだだけどプリンなら名前を書いて扉を閉じる
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並々と沸いた水底 午前2時 このままいっそ沈めたならば
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君が好き たとえ冬薔薇 凍りても 艶消し花の 上向き咲きて
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繊月を 最後見ようと したけれど 儚い光 速く沈みて
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年明けの自由参加のプレ模試で無意識に彼を探してしまう
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地に足は着いていません初めから。それでも歩けるという例です。
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この先に進むべからず札立てて我が身を守りまたひとりきり
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むかいのキヨちゃん元気なんだろかあれからはや五十年過ぐ
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なんだろうこの青は空星月の見事な配置冬の夕暮れ
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キスは無理 だけどあんたを傷つける死体が出たらいつでも呼んで
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シャーペンの芯が早々死んだので 今日の業務はこれにて終了
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地道って大変だけど旅のよう空はそ知らぬかおしていて
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「大嫌い、貴方なんて」と言う君の 耳や頬まで真っ赤な嘘だ
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焼き具合全く同じ父の出す目玉焼き見て母思い出す
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階段の子らの足音軽くなる五線譜跳ねる音符のように
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朝ご飯納豆食べてテンションが上がっています 歯を磨かなきゃ
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脳内に薄曇りや雪の日がありしかも外とはずれていまして
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寝室の暗く静かな水底へ沈まぬように子の手を握る
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あけまして新年迎えておめでとう生まれて生きててありがとう
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苺味 パステルピンク 上目遣い 僕は〈カワイイ〉の奴隷になれる
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莞爾にっこりと微笑む猫の表情が人工的な感じの画像
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明智なら敵はスマホの中にありピシャリと言うか高二のぼくに
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わはははと漫画のように笑ってる座椅子の義父の在りし日想う
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ドドドドド雪雲を薙ぎ払うごとく風は来たり竹を刺す光
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寂しいね、いいところだよ 少しだけ旅に出ようか、うん、そうしよう
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「きりつ、れい、ちゃくせき、おはよーございます」とりどり光を湛える蕾
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ひとつだけシンクに残っているグラス 透明だから気づかなかった
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三十分早起きをしてカーテンを開ければそこに朝焼けを見る
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貴方にはなれない私を生きていく 消し忘れてたね車のライト
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