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半袖で眠ってしまい明けぬ前 寒さで目覚める
皐月
(
さつき
)
も
僅
(
わず
)
か
14
髪を切るどれだけ切ろう真剣に こんなに悩むの生まれて初めて
7
五月吹く 若葉の風を追うように ランナー駆け往く川縁
(
かわべり
)
の道
22
踏まれても白の花咲くどくだみは愛うすき花 清純なまま
13
朴の葉で鱒と生姜のすし飯を 包んだ初夏の我が家のご馳走
8
能登の方手合わせ祈る 朝風よ 気持ち運んで静かに吹けと
8
災害の予告は空にあるかもと 見上げる癖はホントは嫌い
5
夜空へと溶ける花火は網膜に書き留められた短詩のように
8
さくらんぼ今年も可憐な実のつけて カラスも狙う戦場と化す
6
今は亡き友のアドレス名簿から消去できなく時々眺める
27
高齢期の孤独感情に流されず知的好奇心を保ちて生きむ
7
片付ける誰かのことが気の毒で
21
グラムで生きてたかった
3
『真っ黒なテレビの画面と向き合うの、小さい頃からすごく怖いの』
5
足の裏 ねこの
肉球
(
にくきゅう
)
と合わせ寝る ぷにぷに感触じんわり幸せ
12
夢のなか 今夜も
短歌
(
うた
)
のカケラ抱き さぁて朝までおぼえているかな
16
ちゃん付けで呼ぶことの意味 ちゃん付けで呼ばないことの意味 人それぞれ
8
傷口を 君と舐め合い 恍惚の 時のあとには 憂鬱の日々
7
誰かの口笛が聞こえる夜 あと少し 生きてみようかなと思う
8
ストーブを幾度も付ける低温日
訪
(
おとな
)
う雀は餌を求むらし
17
君もそう私も同じ父親の欠けた家族を知る者同志
16
不用品回収用のトラックでがらくたたちが夜道を飛ばす
7
ぷちぷちと爪を弾いてくやしさをゆるりと流す満月の夜
11
下書きのラインは今日も送れずに 吾からライン送るのは禁
9
強がって別にいいさと思っても やはり貴方のおやすみ欲しい
10
人生の全てを賭けて敗残する賽の悪魔は不適に笑う
5
求めない心に強く叩き込む 貴方は貴方の生活がある
11
気をつけて毎日
夫
(
キミ
)
とハイタッチ 大切な人たくさんいるよ
10
生きること修行なんだと言い聞かす 歳重ねるごと心に響く
12
ライブ本番 ホールの響きを楽しんで みんなに届けと
一音懸命
(
いっとけんめい
)
19
まだ雨が降り止むまでは帰れない模様がひとつ増えている朝
4
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