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「ばかだね」ときみに言われる「ばか」ならば許せた これは初恋じゃない 

目元にラメを踊らすと女って呼ぶやつみんなぶっころしたい 

きみの背を浅瀬に浮かべ橋とした奴のなまえを知りたくて 夏 

水筒を持っていったことだけは覚えていますただそれだけは 

あのひとも聴いたかどうか知らぬまま懐メロになった新曲の墓 

「明日」という漢字を「あす」としか読まぬあなたにそろそろ嫌気が差した 

その笑い方も髪をかきあげる仕草も変わってなくてなにより 

『永訣の朝』をすすめたあのひとはどんな景色を見ているのでしょう 

人生は航海のようなものでありいくつも後悔して生きていく 

でもいずれ後悔だってするでしょう だと知りながら笑うのでしょう 

猫の吐く音につられてどうしてかあなたの笑い声がきこえた 

十万人にひとりだなんて言うならさ魔法少女にでもしてよ 難病 

まだきみを割り切ることはできなくて きみが数式だったらいいのに 

恋人に別れのキスを落としてく青年は明日には戦場へ 

半世紀前の映画の半券は棺のなかにいれられなかった 

もう行っていいよ そのままぼくのこと忘れて生きてしあわせになって 

今日だけは遠回りして帰ろうか 明日にはここに彗星が落ちる 

どの星の前世がきみかわからないままひたすらにきみの名を呼ぶ 

ねえ、あのさ、ううんやっぱりなんでもない 言えなかった半世紀前 冬 

声 匂い いつか忘れてしまうならせめて今だけ抱き締めさせて 

願わくはしあわせであれと祈るのは愛より呪いによく似ている 

あのときにきみがほしいと言えたなら彗星は落ちなかったのかもね 

うつくしく生きたいものだ せめてあの桜がすべて散ってしまうまで 

夢を見ているのだろうね 永遠の眠りについて満ち足りてるの 

もう逢えないひとへの手紙専用の切手が発売予定らしい 

よるべにはなれなかったよ コンビニできみの好きなコーラを買って 

わたしには青く見えない春だけど遠くの未来で「はるです」と声が 

この先は行き止まりです 後退を選ぶことは負けではないから 

かなしみを数えきれずに泡沫が胸のなかでぱちんとはじける