好きなひと一番決めなきゃいけないの?やっぱりいいです我慢するから
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死ぬなよと簡単に言ってくれるけど生きるのとても辛いんだからね
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授業中キーボード打つ指先にどうしても恋をしてみたくなった
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無機質にリズムを持った建物の灰色に光る地下の階段
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ガタガタと揃わぬ爪を伸ばしつついつになったら綺麗になるのか
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学生の頃に戻ってみたいなと今更思う春先の曇り
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セーラーのスカーフ結んで鏡見るそこにはいつもの私が見える
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うとうとと船を漕いでるその合間知らぬ間に増える短歌のスタンプ
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正しいとか間違ってるとか言われても自分が好んでしたことだから
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学生の稼ぎを全て飲食に酒で溶かしたいい思い出だな
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大通り いつか消えにし バイク店 生き抜くことの 厳しさを知る
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夏というルールで動きだす心 さあ全力を出すとしますか
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社長室と書かれた箱に猫居りて が人を納むや名前の器に。
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教科書にあったかっこいい単語の意味をあなたに教えてあげない
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継ぎ目なくさーさー降りる雨の糸 窓の外にもカーテン紡ぐ
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ただひとつ残った犬歯右下の孤峰のごとく強固に立てり
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ねこを撫で うっとりした表情かお いとしくて この子も神の与えし命
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今日の日も 重荷を下ろし 歩みます いつくしみ深き 友なるイエスよ
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半年ぶりに 三十分ほど 散歩したら 「くよくよするな!」と 空からのエール
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もうすこし このひとときを 神さまに 赦されながら 楽しむ時間
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サウナ 水風呂 外気浴にて 見上げし宇宙そらは 何よりの癒し
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ふるさとの海 島影に沈む夕陽 グラデーションが薄れていく
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たこ刺身久方振りに食卓へ半夏生の恩恵を受け
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北の春告げるほろ苦きヤチブキを もう二度と味わえぬ寂しさ
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神變じんぺんを あふとばり綵色さいしきの イエローナイフの極光きよくくわう
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教会は 次に行けるは いつ頃か 今日は自宅で 礼拝守りたく
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勘違い 妻と言い合い 声高め 愚かな我よ また歩き出せ
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豪華船 貴方に出会い のぞみ知る 深淵の闇 抱えながらも
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はじめおわり おはようおやすみ ねこと交わす ヒトは時間差で 寝てるもんだから
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秋田にて 山に憧れ 旅をする シリアの人に 世界を知るか
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