よく声が 聴こえるからと 二人きり 歌わず過ごした カラオケボックス
3
肩触れて 雪踏み歩く 君の横 神さまお願い もう少しだけ
0
いつのまに冬はぬらむ一人るわが衣手に霜ぞ置きにける
0
四十年読み継がれてた『くじらぐも』音読聴いて懐かしむ雲
0
霜月の 少女巻きたる襟巻に 冬の足音 一歩近づきて
2
思いつく中で一番気が弱い男をはらの子の父にする
0
仰ぎ見る富士の高嶺に積む雪の清きを国の姿ともがな
0
今ふっと気が付きました「西郷」は仮名かなで書いたら最後「う」ですね
0
細いアゴ夏バテおどけ和ませた彼に進呈食欲の秋
2
心にも怠けてしまう筋肉はあってなかなか好きが言えない
6
港へと寄るごと栞挟みつつゆっくり本の航路をすすむ
5
ぬるり赤い目ん玉の余白 何を怖がっているの?(なんで?なんで俺?)
1
夢現 明日世界が終わればなあと話しかけている蛇のぬいぐるみ
1
歓声に 埋もれた私 叫ぶ声 届けよ届け 闘う君に
2
SNS 知らぬ誰かの SOS 画面越しでは 繋げぬ手と手
2
温度差の ある頬と頬 寄せ合えば 暖と幸せ 君と半分
0
目眩く移る季節に置いてかれ 捲り捲ったことばのお城
0
難題を見事に解いて裏切らない  経験値より感性の磨き
0
枯葉踏み 静かさに向け 歩を進め 心澄ませて 耳をすませば
0
僕らはそう 知らず知らずに涙ため込み 流す相手探してる
0
受験って 何のために あるんだろう? 大人の決めた 価値観だろう?
2
秋の日の 人気ひとけの去った 海を見て 侘しさに今 ただ酔いしれる
2
マイルール守り続けた果てに今日も正常なままつまらぬ君だ
1
朝靄の 中に消えてく 背中から 教わったんだ 覚悟と強さ
1
直接に天を戴く生活の雨に濡れざるを得ぬ不便は
1
登校が早い理由はただ一つ君が待ってる朝の教室
11
遠くから蜜柑の匂いがする夜で今日は素晴らしい日常だった
2
星の数ほど女はいるらしいけどどこまで伸ばせば星を掴める
2
蜜蜂を捕まえてきて羽根をとり筆箱に入れてた男の子
0
お互いの プレイリストを 見せ合って 「いい曲だよね」と 言い合えたらな
2