子育てを知ったかぶりの口先に 胸にじわっと桜舞う酒
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猫たちが鍵盤を踏む昼下がり仮面の向こうに平和は或るや
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戦場に平和来たれば兵器にも雪の積もりてメリー・クリスマス
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乳を飲み可愛い仔牛という君よ明日屠られて金網のうえ
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将来という言葉に怯えずにいられたのはいつまでだったか
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吾に言う期待しすぎは良くないと きもめいじろ何年きてる!
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転帰されネームプレート外すとき浮かぶ笑顔と優しいことば
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この事象おれがのろまになったのか自転が速くなったのかまた
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月曜日 土日にやろうと したことが 終わってないが 時は進む
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踏切の音が前より小さくて 一緒に聞く君そばにいないから
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朝イチで届いた荷物鳥糞が・・・箱から出せばいいんだけどさ
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使う人が滅多にいない歩道橋をほらたんぽぽの綿毛が渡るよ
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キン肉マン伏線回収四十年牛丼一筋三百年なり
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コロナ禍で諦めなかった夢も乗せ航空会社きょう入社式
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沈んでも墜ちても君は一等星私の中で永遠とわに輝く
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やったことないのにバスケしたいです 倅のミーハー俺の血だった
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偶然が必然になる四ヶ月 栄光時代全力で駆け
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行く人も来る人もいる コテ返すイケメン店長石川出身
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唐麺とお好み焼きとソーセージカープソースで広島へ飛ぶ
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何気なく時計を見れば秒針が9まで上がり6まで落ちる
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晴れた日の散歩コースに洋傘を抱えて走る老人もいる
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今年また美容室の店先にメダカ出しいる 帰りも覗く
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卵焼きしょっぱい?甘いか?論争を経ておふくろの味超えてやる
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ひと切れのシャケの切り身を分け合った家族になれた日曜日の昼
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この僕が散った後から咲けばいい花同士する地下の取引
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咲きほこる花のいのちを奪い去る 春の雨風いたずらが過ぎる
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時計見てあと何時間寝れるかと指を折っては字数を数え
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あといくつ春の空気を吸うだろう胸かきむしる風を聞くだろう
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折り鶴に別れの歌をしたためて あなたと共に炎をくぐる
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法律を作ったやつは知っている。そこに抜け道みつかることを
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