蛍棲む 夏樹の冴えの 沢の音や たまゆるものへ よばふ月かな
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ドライブは人形供養へゆっくりと雛人形と子供大将
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寝不足で 空っぽになった 脳内を コーヒーで埋める 午後三時ごろ
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4歳は「さしすせそ」が言えなくて 「おとーたんとおかーたんおとうさんとおかあさんがいまとぅ」元気に読む
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色彩を放つ子どものランドセル 陽光浴びておはようの声
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てのひらをなぞった指をあたらしい生命線にしてしまおうか
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渚にて消えゆく文字を懸命に書いてる君がくれる永遠
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ひそやかな気配を残し落下するいちにち花の夏椿恋し
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思い切りサマーカットでイメチェンし 「どちら様」と愛犬に聞く
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授業中 光差し込む 窓際の その横顔に 視線が止まる
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正論は形を持たない猛毒で過剰摂取は屍のもと
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夕焼けのサーモンピンク揺蕩たゆたって 昼と夜との儚い合間
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オートバックスの空駆け抜けるホトトギス雲の切れ目の向こうは白い
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文字通りまんまと罠に嵌ってもいいから僕に恋を教えて
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悪夢でも 生きた心地が するもので 暗黒こそが 死への架橋
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問題は やり過ごすのか 挑むのか 冷えない熱が 決意を示す
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自らを保てぬほどに真夏日のとろり溶けてく板チョコレイト
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キスをして一つ気づいたことがある 君の瞳はすこーし茶色だ
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太陽は 元気の味方 それなのに 紫外線浴び アレルギー出る
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梅雨いずこ 真夏日の午後 クーラーを 迷った末に しばし招喚
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カピバラのように眠るは我が息子彼女ができるのはまだ先ね
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珈琲とわがまま通した母でした会えば言いたい「似ちゃったみたい」
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夏支度 身体も服も 追い付かず 自分の速度 それでもいいと
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明日はね姉上様のバースデー 母が好物食べる日である(笑)
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曇り空 塩キャラメルの包み紙 あなたの靴音 追って歩いた
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隔たれた フォッサマグナも なんのその 想いを紡ぐ 電子信号
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とりすきな キミの為にぞ チキン入れ 私だけならツナ缶でいい
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そういえば 要介護度が下げられちゃった 大丈夫かなやってけるかな>母
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介護していますといえば「大変ね」 言われて気づくまわりの視線
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命を捨てて楽になりたいだけなのに またおきたよわたし
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