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雲隠れし 松の老木
終
(
つひ
)
に折れる 再び陽の目を 浴びる日来るか
5
早朝のまだ肌寒き、頃飲むコーヒー ホットする、暖かさに感謝。
7
大空に、子供の頃の夢のせて、飛んで行きたし、飛行士になり。
6
「今まで通り」幾度も言った大の里 不安な自分に言い聞かせるのか
6
戦争が終わつてゐない男らの思い昇華すゴジラとともに/録画していた『ゴジラ- 1.0』鑑賞
4
今度呑む約束交わし妻帰るママ友たちは呑み友達へ
9
末つ子も年下来れば姉になりワラワラ子ども集う日曜
6
日の出前 快速電車が通過する 立つ乗客の残像速し
13
鴨五羽の黄色のくちばし木の実食む見とれてひとり秋の日だまり
22
またいつか。桜の樹の下あの頃の 純粋な僕のタイムカプセル
8
冬至来て 幼き頃を 懐かしむ
亡母
(
はは
)
が作りし 甘きカボチャが
18
紅
(
あか
)
い葉を集めて「モミジ」と言ふ君に 「カエデ」と伝えず大人になった
11
酒呑みで咥え煙草の亡き祖父の 薄れる記憶猫を撫でてる
11
メールにて岡山マラソンで走ると言ふ長男の名をナビにて追へり
7
庭の
隅
(
すみ
)
切り株だけが記憶する 猫と老人、
幼子
(
おさなご
)
の夢
10
栗の木に繋がれていた祖母の犬 いつもわたしをじっと見ていた
10
熱のあるときは二重のまぶたなる子をかなしみて氷をあてつ
12
晩秋の雨は染み込み突き刺さり 雪より深く身を凍えさす
8
諦観と隣人なのね、それなのに名の花言葉は「慈愛」なのね
4
おちてゆくタイトロープを踏み外しサーチライトは何も照らさず
6
いびきまで食べたいくらい君が好き。寝てない君には言わないけれど。
7
酔ふことは頭の中に灰つもり払へど払へど中身なきぞかし
3
負け犬と自身を標榜せし歌に何の得あるや?唯の道化や?
5
肝心を
告
(
の
)
らずその
後
(
のち
)
はまほろばに君を求めむ幽霊とならむ
3
「もう、いいよ」かく云ひ云ひて一点の肝心なことは云はぬ歌あり
4
夜更け過ぎ 猫の寝息と 雨音が 私を包む BGMに
11
「寂しい」を自分で咀嚼して飲んでそれでもこぼれる「寂しい」が涙。
6
SNS距離は近づく気がするが 憧れの
灯
(
ひ
)
が遠くなる今
4
うつくしくとてもせつない曲だけのプレイリストを夜更けと名づけた
6
寒月が 黄色く照らす 君の頬 イチョウの並木 夜道を散歩
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