1走りでねこの卵をかきいだく君の背を追う夏休み初日
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2だから、君にもらった押し花とねこの卵を暖めている
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おじさんの金玉に散る水しぶき顔に当たった銭湯の午後
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焼き芋の売り声追って夕暮れにあにいもとらは家見失う
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わたしたち強いきもちで生きていて強いきもちで死ぬこともできる
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ウイニングイレブンアプリ 楽しいな 呟きたいがアカ的になー
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信号機 横立つ人の 外套の 綻びたるを かなしと思ひ
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青色の蛍光灯が床照らす月の光に変わる二時半
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冬薔薇は静々面しずしずおもて上げるのみ一日一夜ひとひひとよを雑作なく過ごす
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麦酒ビール以て 赤らむ顔の おれを褒め なじれる友は とくと笑へり
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眞心まごころは ことの骨也 童心こごころは たまやく也 こゑに こう文字甚もじたし 情熱の 赤さ乱れて 氷溶けゆく 
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心臓のような色した寒鯉が うずくまる様をじっと眺める
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干乾びたリボンを幾度も踏みつけて 糸は解れて昇り蝕む
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残酷なネットニュースに傍線を引いてはじまる朝のまぶしさ
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ねこバス降りて今コンビニに照らされている おでん買って帰ろう
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桟橋で 踊れる円舞曲ワルツ 哄笑は 闇夜を抜けて 水面に溶けり
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記者会見 「スタップ細胞はあります!」あの時の眼はスイッチ入れた眼
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ハイヒールのことをとんがった靴と呼ぶ人 すこし すこしいとしい
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小百合さゆや 服も布団も鞄をも 夢も枕も 手放さぬかも
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だれしらぬ風のみなもと吹き来てし花葉ゆらせる百四十文字ももよそもじ
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昔日せきじつ癒えぬ傷跡イエヌ・キズアトありけれど 神の御夜のみ集う我が家の
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イヴの夜ぶり大根と芋焼酎うまいが一番メリークリスマス
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フェンス越しきみとてのひら合わせてたあの日は雪の似合う日だった
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祈りなく 祝いし 降誕祭クリスマスにあれど 麵麭ぱん葡萄酒わいんは 食卓に在り
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そのまちがいごと市外へ連れていく後列広々ベンチシート
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震えてる君を見ている僕はただ 五感をころし恋を感じる
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黄昏を抱きしめたなら三秒で緑に光るホタルに変わる
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疲れたら 心とカラダ 休めてね ホッとすること 大切なこと
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自覚なく過ぎゆく月の気の急きに実感できぬ冬の訪れ
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セピア色 あの日の恋は 色褪せて 今では僕の 心に眠る
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