三が日明けるは寂しくあるけれど君に逢う日も近づいてくる
2
神の樹に 成れる御方も 現世うつしよの 風に惑へる 一葉ひとはなりけり
3
朒を食む 衆生に欺瞞と云ふ使徒ヒトの 心のうちは 如何であるらむ
0
「ほんとうの願いを言え」とむらさきの靄に霞むはわたしの心
5
少しずつシに近づいていくけれどドレミの歌は空に響けよ
4
本当は木星行きかも知れないが会社行かなきゃ、ここで降ります
9
大晦日 『ウコンの力』買っていく中年たちの列に加わる
3
底力 中小企業の 技術力 上手くいかして 大手の企業
0
追いかける 僕のハートを くわえ去る 子犬のような 可愛い君を
1
尖ってる 心を包む 花たちは 叱ることなく ただ優しくて
1
砂浜を革靴履いて走ってた夏の日、止まったままの平成
5
瀞峡に河童や出でよ 罷りたさ 屏風岩から滝の噴くまで
0
初夢に見たかったのは君の顔 微笑む君を見たかったのに
1
喧騒の街も 暮らしのともしびも 結び目得たり 初春はつはるの日に
1
ひと巡り東の空からやつてくるおはやうございますの一年
4
下向いて スマホに夢中 気をつけて あなたの命 ふらついてるわ
1
お月様 赤は怒りで 白病気 僕らと同じ 生きてるからね
0
見える糸 見えない糸も あるけれど 互いに結び 繋がってゆく
0
‪街なかでただわけもなく走り出す不思議と元気が出てきたみたい‬
1
豪雪ごうせつの夜 轟々ごうごうと除雪機が通る 爛々らんらん だいだい
6
日本中の空が一様に晴れてきのうパンダが生まれたらしい
2
正月は着なれぬ着物を巻き付けて旅行するのが家の習わし
3
新しき年の始めに君想う 風邪などひいていないだろうか
3
新しい気持ちはまるで水のよう思いのままに夢を映して
2
いつかみた都会の花のすがたなくたちまちぼくの心に咲いた
2
浸ればいい失ったもの握りしめ心ゆくまでその悲しみに
1
あのときの傷みがあって今があるぼくの人生ソナタ形式
1
若き日の思い出そっと飲みこんだお砂糖少し足りないかしら
0
雨の日にかぎって傘を忘れるの青春ごっこしてるみたいね
2
その一歩踏みだしてみてふと気づく自分の力で走るよろこび
3