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吸い込んだ煙の苦味に怯むその白い瞼を緩やかに食む
1
明日
(
あす
)
までのわずかの間死ぬために貴女に別れを告げねばならぬ
1
十数年抱き続けたこの憧憬、もはや朽ちゆく定めとぞ知る
1
冬の日の冴え冴え澄んだ青空は氷にも似てどこか寂しい
5
密やかに君が
埋
(
うず
)
めた花の種が芽を出し
宿主
(
わたし
)
の命を奪う
3
シルベスタ スタスタスタスタスタローン って茶魔語があったな 確か
0
いたく錆びし恋情出でぬ砂山にキスした日からはじまる咎よ
1
あの人に好かれるために禁煙かまあ吸わなくても無理だしいいか
1
問い合わせ答える柔らかい声を頼りに明日は初出勤する
2
授業
(
クラス
)
にて 畑の
焚
(
や
)
けるは 寒冬の風情と書けり 教師解せず
0
ふと君と視線を交わすその時に胸が苦しくなるのが不思議
0
べろべろに酔った子猫は腕の中 我がマタタビの匂い強くて
0
喜びを時給に上乗せしてみたら悪くはないさとエプロン締める
2
ダブスタだ 君に「やれ」とは言えるけど 自分に「やれ」と言えないもんだ
0
塞げども紅白菊図の絵柄選り季の筆おこす冬至を前に
2
みづからを見つむる時としての文ことのはに季を拾ひて綴る
2
雨空にうつすら紅のいろおほふ蕾ふゆ薔薇なにを語らむ
4
5
年ぶりあなたの寝息抱きながら眠れぬままに見上げる天井
5
悲しいとことばにしてはいけなくて雨雨降るな降るなよ雨よ
3
外つ國に國語と強ひられ覚へたる ことば用ひてこころをうつす
3
ゆきがふるゆめをみました隣には一人もいないシーツの上で
4
肉料理 引き立て役の 粉ふきいも 見た目地味だが 味は美味なり
2
真っ白な 無垢な心に 支えられ 下向く僕は 空を見上げた
1
涙ぐむ 君の心を 抱き寄せて 僕は誓った 君を守ると
1
囁きは夢となりしか墓無しの忘れられたが最期の薄荷
2
馬鹿なのか 一つ覚えの言葉しか出てこず焦るあの日の夢が
0
高揚を右の奥歯ですり潰すやまいが先かくすりが先か
0
あったかい牛乳うまいこころから泉わくよう祈るキリスト
3
ニワトリもたまにタマゴに還りたい どちらが先か どうでもいいね
7
やっべええ!バスにはなんとか乗れたけどサポーター巻いてくるのを忘れた!
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