砂糖と酢 冷水で振る あら不思議 いんちきポカリのカクテル出来
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寝たいけどこんなにお腹が空いてては寝れないような気がしてならぬ
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嫁ぎ来て六十五年の義姉は言う逢魔が時の慣れぬ寂しさ
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バザーへの依頼の品はドアに下げ礼の言葉もなきに持ち去る
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月光が部屋に差し込む深夜2時ふと目が覚めて朝かと思う
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笑う君ホントは好きと伝えたい蜜の味しめ幻落ちて
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いつの日か京王線で会いましょう 降りることない笹塚駅で
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世界一好きだった人の夢を見た 彼もわたしを好きだった夢
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告白があまりにあの人らしくて時空を超えて信じたくなる
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肉体は花落ち枯れる実も種もざわめき立った証拠も残さず
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もう一度涙伝えば青い春戻って来たねと喜び跳ねる
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ここで飲むアイスコーヒー美味いのはこの銅製のタンブラーかな
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大好きだいしゅき」と囁き「クルル」と返事され ねこ母 冥利に尽きるひととき
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節約と思いシャワーを弱くする それを子供が強くする常(つね)
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いにしえの歌を学びに読書カフェジュース片手に無い知恵搾る
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迷い込む蛾の一匹が舞い踊るその場の目と目注目の的
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こうだよと物知り顔で言ったあと間違い気づき蛍の光
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自作したコーヒーゼリーは苦すぎて独りで食うから余計苦くて
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暑い夏はこの先何度も来るけれど 熱く楽しい夏は想い出
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下り坂 フォーティーエイト48歳 ヤマダさん患者さん 血圧上昇 減塩指導
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新学期から逃げるようにマチュピチュの頂まで羽ばたいていく
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雨音に融けるBohrenのサクソフォン  安いスコッチ流し込む宵
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愛して も抱き締めてよ も助けて も言えないからあたし、こんななの
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裏切りの音はいつでもうつくしい せーので飛び越える境界線
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悲しいよ今日は何度も思い出す君が居た日を繰り返している
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クッションに難ある靴にインソール入れてなんとか戦力化せり
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こんなにも美しく過ぎる夏至の夕暮 切り取る術なく ただ眺めいる
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見渡せば何でも見える岐路にいる どこをたどれば幸せに着く?
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日本フィル窓口休みまた明日チケット予約の電話をするよ
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私なのそうなる様に仕組んだの束縛したら逃げる癖にね
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