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三日月や 何度も君を見つめたが じっと見つめた 家に着くまで
3
声に出し空に離れた瞬間に蒸気と化して立ちのぼれ恋
6
希望にも賞味期限があんのよとキャベツ刻みつつ母ちゃんは言う
7
愛しみて撫づ人の手の思ひでを白く纏ふる干し柿を食む
6
木枯しも時雨もよきてすぎの葉やなど白雪に身をまかすらむ
1
木
枯らしは末
(
かへし
)
葉のこらずさそふともなほ留めまし君が言の葉
2
さあ行くか 健常ランドでパワハラを受ける時間だ 染まってなるか
6
鳥肝を
数多食
(
あまたは
)
みてしこの命
贄
(
にえ
)
が無念をひしと噛みしむ
4
鳥肝を
数多食
(
あまたは
)
みてし この我は
実
(
げ
)
に生かさるるいのちなりけり
3
朝焼けの後は雨だと知りながら出掛けてみたい今日の彼方へ
7
触れるけどあなたを代わりにしたくない 愛したいから夜を忘れて
1
あのことはいっそこのまま知らぬふり 殴れどもまだただよう記憶
0
くらやみに小舟が着くとしろい闇ころがつてゐる蕪になつて
4
、そのかたはらにめまひする、われてふ自明これもまた、光源である。
4
暮れ方の白い花から白い眼でおいで世界へさるすべりして
4
、花の芽を捧げるやうに枝が伸びそこに、そこより、死の生起する。
2
馬 馬
(
べるもんとすてーくすさんじゅういちばしんさあっしょうせくれたりあと
)
0
守りたい 金や権力 ないけれど 大切な人 守りたいんだ
0
歳重ね おいくつですか 質問は この繰り返し どこへ行っても
0
思い出を 別の記憶に すり替えて 辛さ苦しみを 無きものとする
1
三カ月過ぎて宇宙の果てに居る闇に光らぬ私の愛は
1
好きなひとその幸せを願えない愛上回る徒労のせいで
1
嫉妬され殺されたいほど愛されて夢じゃなかった戯言を言う
1
いたづらに紅葉のゝちに吹く嵐ゆく年の瀬にしがらみやなき
1
木枯らしもこゝろありけり村雲のはれて木の間にみか月の影
1
絹物
(
きぬもの
)
を
着脱
(
きぬ
)
ぎ
衣擦
(
きぬず
)
れ逢う
鬼怒
(
きぬ
)
の
後朝
(
きぬぎぬ
)
着ぬる
衣着
(
きぬき
)
ぬ別れ
3
もういくつ寝ると正月もういくつなんだろ僕は 命投げたい
1
木枯らしは冬のおとずれ 足音は君のおとずれ君のおとずれ
1
男壬
(
にん
)
男辰
(
しん
)
せる
男良
(
むすめ
)
のまろき丹田が纏う
腹帯
(
はるび
)
はISSEY MIYAKE
7
他者という地獄の中にわれら餓鬼ひとりひとりが吠たえつ捩れつ
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