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絹物
(
きぬもの
)
を
着脱
(
きぬ
)
ぎ
衣擦
(
きぬず
)
れ逢う
鬼怒
(
きぬ
)
の
後朝
(
きぬぎぬ
)
着ぬる
衣着
(
きぬき
)
ぬ別れ
3
もういくつ寝ると正月もういくつなんだろ僕は 命投げたい
1
木枯らしは冬のおとずれ 足音は君のおとずれ君のおとずれ
1
男壬
(
にん
)
男辰
(
しん
)
せる
男良
(
むすめ
)
のまろき丹田が纏う
腹帯
(
はるび
)
はISSEY MIYAKE
7
他者という地獄の中にわれら餓鬼ひとりひとりが吠たえつ捩れつ
2
十九万六千八百八十三次元の月影に怪物あり
6
熾炭
(
おきずみ
)
のほろと欠けひとつほろと欠け氷雨の宿に暗がりを食む
4
働いていた時の方がリズミカルだった気がする言葉と生活
3
満州に渡りし人の遺跡巡り大連で買うアカシヤの蜜
3
あの瞬間言い返せたらと後になりいつも後悔ふがいない僕
12
掌の上でさ迷ふ僕たちを青く灯した地図アプリ、冬
4
慎みの小さな星を飾りをり待降節の
石蕗
(
つわぶき
)
ゆかし
3
この髪が 苦しむ人を 少しでも 笑顔にかえて あげれるように
1
生徒たち 当たりハズレと 大声で 教科担当 まるで景品
3
搬出が 全て終わった 空の部屋 一礼をして 扉を閉める
3
「生きるとは どうやらこういうことらしい」 気づき続ける ずっと 死ぬまで
6
「一度死に甦ったら魔物とは大袈裟ですね」と彼女は笑う
0
一言で直ちにこころポンと跳ね花咲くなんの骨折りもなく
2
真っ白な吹雪が広げるスクリーン君の笑顔がキラキラ映える
0
冬の朝ひかりが部屋に溢るるともういずこへも行かれぬ子たち
3
君の手が不意に私の手と触れてただそれだけで胸いっぱいに
0
カラフルの行き着く先は何色か 答えは知ってるあなたと私
1
元禄の師走
いさ見む
(
勇みむ
)
赤穂の士 雪も話も
よ
(
世
)
に
ふり
(
降・古
)
ぬれど
1
そこにある生きる力を奪わない 伸びていくのを見る ただ見てる
3
青色のレールをジグザグ繋ぎつつドラえもんいる未来へ進め
1
苦しみを 受け入れ歩く 君の背に そっと手をおき 瞼をとじる
1
消ゴムの カスの山だけ 頑張った 最後のベルが 校舎に響く
1
あの人と 話すきっかけ さがしてる どっかにぽろり 落ちてないかな
5
飴色に光るタワーを蕊として咲くこの街もうつろひの中
6
背あわせに二本立ちたる銀杏樹の抱かんとする秋こぼれをり
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