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尾灯
(
びとう
)
切れ 気づかぬものを 気づきしは 父のたすけか ありし日の
如
(
ごと
)
15
思い出の 二人で見てた この桜 涙の筋に 貼り付く花片
20
春迎
(
はるむか
)
え ニンニク、ネギが
顔
(
かお
)
出して 見つけた時が 今年の家庭 菜園
初
(
はじ
)
め
6
起きなさい着替えてごはん前向いて歯磨きお風呂早く寝なさい
12
「元気だよ」「気にしないでね」に隠された「寂しい」だけが伝えられない
21
花散らば何に心を慰めむわれをも共に誘へ山風
10
行く末は道分かぬまで散る花の雪踏みなづむ志賀の山越え
9
理想は高い方がいい 君がもう死に場所を決められないように
8
消えたくて 死にたくなくて 消えたくて 記憶からすっと なくなりたくて
7
桜咲き春の盛りを感ずるもあまりに暑く思考が鈍る
4
このころは行き交ふ人の衣手に都はなべて花の香ぞする
10
キミ達も伐採されてしまうのか今年が最後 桜のトンネル
11
時空すら歪めるほどのキャンパスを埋める純白 はるは束の間
10
納得をしているような素振りまで似なくていいよ 蒼白い影
5
誠実に向き合えなかった 泣かせてばかりだった 理解してなかった どれも思い出の楽しさで塗りつぶしていた
3
もう少し夏の暑さは待ってくれ 心と二の腕の準備がさ…
16
携帯の充電おわり ねこ母の充電おわらぬ しんどい午後よ
18
午睡あけ 時すでに遅し 夕飯の メニュー決まらず 短歌に逃避
11
しとしとと 降る雨空の ご機嫌は 誰がとるやら てるてる坊主
13
吉野山霞の奥に尋ねばやまだ見ぬ遠き峰の桜を
9
わが園に来鳴きしことを忘れずは花の宿貸せ深山鴬
7
おれの百一匹目をけちらしてゆきのちあめの天気予報士
3
瞬間沸騰器だってぶちこわすわよだれはあなた ごみ捨て場にはまほうのかがみ
2
離任したうす毛メガネの校長にソックリな人赴任してくる
5
さようならはなれない手をあわせましょうともだちになれるあなたと
3
眼裏で何度か花火が打ち上がる あまりに急な確信だった
7
取らぬ狸の、皮算用で 人を欺く、得たものも 真実の、価値は失い 空しさだけ、手に残りぬ
2
白シャツに鼻血一滴にじませた春の宵は花ひそかに咲く
4
くまのプーさんアルファベットをおぼえたらはじまりははじまりのおしまい
6
帰り道真っ直ぐ歩けぬこの足を 夜空の月がそっと見守る
6
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