夕暮れの涼しき夏至の雨上がりそよぐ風にも空気洗われ
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我行かぬ父の法事日記入せし暦に汚れ付いている梅雨
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道端に落ちてた蝉の抜け殻を 母に見せると 君拾い上げ
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唐突に放り出されて今やっと梯子は外れていたと気づいた
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呆然とスマホをいじってなんとなく救いを待っていたら終わってた
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クーラーを誰に合わすか同僚が揉めた結末決めたジャンケン
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天使かな私の元へ舞い降りた白い翼のよく似たあなた
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夢見たわお花畑で走る日を三途の川を越えてきたのか
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稲穂刈るこどもなつかし水を張り今年も青田そらに向かいて
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ありがとうあのコミックの映像化 うれしすぎます解釈一致
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何食わぬ顔で社会に馴染んでるお前らみんな異常に見える
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有線のサビがCM浮かび出し三歩戻ってカルピスかごへ
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濡れそぼつ飛雨ひう迸りまぼろしの滂沱ぼうだのキミを端然と受く
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「夕ご飯どこかで食べて帰りましょう」上手く言えるか復習をする
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名も知らぬ小鳥ちいちい鳴く昼はキーボードなぞ叩いてられるか
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いつまでも行方知れずのあなただけ追いかけたいの命尽きても
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君と見た橋の向こうの並木道 溢れる桜花 ただ憧れた
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遠い春 君と並んで眺めてた桜並木が伐採された
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ウグイスは気付けば鳴き方マスターし その間吾は進歩無きまま
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雨の朝昼長き日に天の露涼しき夏至の恵みの朝(あした)
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薄雲に透ける青色でるごと蜻蛉とんぼ飛び交う梅雨の晴れ間
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盲目も恋であるなら神聖で 恋はすべての免罪符だと
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凹凸が人とは違うところにあっていらないピースでしかない
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「生きていてよかった」と口にした数 死後オレンジを配布してます
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仕事辞め挨拶もなく去りし友夢に現れ別れ言うとは
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梅雨なかば短き晴れを伝いきて追い越してゆく子らの声たち
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ちま猫は あんよのりっぱな ねこだから ひび「とれーにんぐ」かかさないのよ(カーテンのぼったり)
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まとわりつく後れ毛 たびたびかきあげて 梅雨空恨めし 癖毛の人間
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回覧板しっかり握ってヨタヨタと 一才のキミ、何処にお届け?
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人参にんじんカレーあやうしニュース言うポテトサラダも入れてと思う
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