無駄な事たくさんしてきた弱虫よ残り少ない生命どうする
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窓磨き ほんのり浮かぶ虹色に 空でなくても 見つけられると
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文学は金も出世も生まねども 書かず読まずにはおられない
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こんなこと する人の気持ちわからない そう言う君の 幸せなこと
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段々と人や世の中を愛するよりも呪う言葉が勝りつつあり
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正直な言葉はいらぬ時もある 言っておこうか 大丈夫だよ
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面倒で なにかしようと 思いつつ 出掛けるための 理由を探す
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気がつけば 故郷が三つの 根なし草 またね おかえり どちらも淋し
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寒中のうららな日和独り占めゴロリ昼寝の夢に亡母来る
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今日はもう米炊く気力わかなくてオートミールの米化に頼る
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姿なき心もなきの言の刃が今日も誰かを切り刻んでく
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労って 体が声を 発してる たくさん眠ろ 暖かくして
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明日の昼 美容院行けなかったら 大根の葉でふりかけ作ろう>ひさびさに葉っぱついてた
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しろいはこ眠った骨に問いかける私のいない向こうはどうだ
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おかさぬも 意志をそろえた つみゆえに かみならざる世に こくはくし逝く /松下竜一「狼煙を見よ」
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完全な正義(まぼろし)永遠に変わらない愛(それもまぼろし)
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のぼっては降りのぼっては階段の上でおひさまな笑顔
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きみがくれた沖縄土産のハイチュウのその銀紙をまだ持っている
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川流るる春の市  子どものころからすきでした 市川春子
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憧れのひとの名前の横に並びたい いやだ知らないで欲しい
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独りきり老いたら何をしようかな生きたい理由当てはめておく
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ニク(29)の日に値引き弁当食べようと一時間待つ今宵は小寒こさ
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「それなぁに?」 小さなお目々 ぱちつかせ 急接近す 知りたがり屋さん
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風吹いて 種から出づる 芽を愛でる 自然と共に 暮らしなりゆく
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溺溺とおぼれゆくかな肋肉へ集る蠅しづか 聖母哀悼曲
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エアコンを ねこがまじまじ見つめてる あたたかい風 不思議な音も
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火照る脳 落ち着けおまえと 降るスノウ LINEひとつで またひとり相撲
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羽交の鶏頸刎ねて鶏頭の花へしたたる蘂の髄、その他
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小児科で泣いた帰りに行く八百屋半世紀前の真冬の苺
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ころころと変わり過ぎます主義主張誰のことかとそれは言えない
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