女郎花あだには折らじ白露に濡れなむ袖を人もこそ問へ
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焼き餃子皮と皮とがくっついて「チュッてしてるね」に笑い合う時
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ふたりってそんなに良いのか 欄干のカラスよ 車窓の私は口笛を吹く
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なんで働くのか?稼ぐため、趣味、惰性、さぁあなたはどれ?
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始発🚃相変わらず🈵、減速、急停車、無事踏切通過、運転士さん朝からお疲れさまとありがとう❕
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すいません悲しまないでもらえます? 嫌なんですよ、同情しちゃって
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AIはAIでAIしかいないAISNSで盛り上がっているよ
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恋愛をカジュアルにするあの人のベタつきの無い気軽さが良い
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夫より出来る女にならぬよう伊予ちゃんみたいにしたら良かった
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託宣は外れると思う歯車は閏秒から歩みをずらす
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前回は花嫁だった友人とポテチをつまみ転職相談
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思い出すことはけだるいあの夏の空を剥がした裏側の null
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トイレットペーパーを提げ帰る日は假寝の先にせめて夢見を
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弛びなく調べられたるなづきらの正弦波なる斉唱の跡
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夕立にべんがら格子の色も濃く うつろの蝉が水に流れる
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猫の餌選ぶがごとく母親の三度の飯のおかず考え
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薄橙うすだいだい色のかさをかぶる月 明日も雨よと囁くように
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消しゴムを ひろって君の 手のひらへ 乗せるか いっそ手を握ろうか
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本当は君と コンビニアイス 買いに行きたかった 夏は過ぎゆく
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暗い海 インターネットの波揺られ 今日も私は彷徨う人魚
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常夏の 心で君を 待っていた またあの夏で 君といたくて
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糾弾の 弾で手足が捥がれても 饒舌に語る 舌ある限り
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夏雨のジメジメ 恋のモジモジと 重なり雨は 二人を濡らす
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話し合いふたりで決めた分業制 ぼくが「作担つくたん」きみは「食べ担」
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コンクール 四半世紀の 絵画展 少年少女 思い出される
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夜ご飯 口いっぱいに 詰め込んで 麦茶で流し込んだ この恋
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どんな日も確かに愛はあったこと不意に浮かんで泣きたくなる夜
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人生で 君と交えた唯一の原点 恋は比例関数
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元妻へ マンション売れて 連絡取れず 嘆きし友の 声が聞こえる
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愛のない 夏の心は 軽いから 一人で  次はどこへ行こうか
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