食べて寝て起きた時まだ走ってたマラソン選手に謝りたくなる
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蝉時雨 未だ降りしく大原に 秋待ちて在る寂光院かな
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我ながらガラスに映る風体があいも変わらずかっこ悪いな
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開け立ての目薬捨ててからしまい取り戻しに行くゴミ出しの朝
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撫でようと近付いたらば もうすでに ゴロゴロいってた 愛しき猫らよ
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夏にしか食べない雪見だいふくを分けあう夏の青春たちよ
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秋の味覚 スコーンにできるは 栗だけか おイモはやっぱりスイートポテトで
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現代が まだ氷河期という事実 信じられぬが それが真実
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窓が開きゴーヤー白茄子届けられ田舎で暮らす塀のない家
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クワガタの食事覗くとオスは逃げメスはドシンと微動だにせず
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ベランダのセミファイナルと夕雲に 季節の代わり感じる日かな
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夕暮れの嵯峨野に立てる女郎花いつと契りて誰を待つらむ
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元気でな 仄白き灰 話しかけ 煙見上げる夏 空には入道雲
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河原で本なんて読んでるけど さっきから風しかページをめくってないよ
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LCC 死んでも乗らぬと誓ったが、3対1じゃ、俺の負けだな
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ついうっかりペパロニのピザに目を惹かれ ミネソタ州にタイムスリップする
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枕いらぬ熱帯夜 だって冷たいところもう無いんだもん
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中二でヤンキーに惚れて以来 ハーゲンダッツは結局抹茶だ
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ヤクルト1000を飲んで寝る 阿部寛にヘッドロックされる夢を見る
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蝉 静か 低く差し込む 柔らかな朝陽あさひ 秋はもうすぐそこまで
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もう終わってくれよ夏。横顔にずきりと見惚れた余韻が痛い
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うっすらと明けゆく空を眺むれば 今日こそ我は用事で出らるる
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ひんやりとあぁ夏が行く都心から来た友達へ僅かなはなむけ
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除湿冷房 ひょっとしたらと切り替えて 喉の痛みの 主な原因知る
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我と犬床に転がり昼寝せる互ひに酒や骨など夢見
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躊躇わず殺す時には殺さねばやがて自分が殺されるもの
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驚愕の事実とはこれ鉄棒にぶら下がりしが懸垂出来ず
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空に浮かぶ雲が チャップリンの帽子に見えて 犬と一緒に見上げる
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頭が痛い台風が近づいたのか窓の外は 暗くて風が吹く
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テレビの中の笑顔白金豚ジャーキーを買えと言ってる おつまみに
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