追いかけてなお追いかけて追いかけてそれでも君に追いつけなくて
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弾丸の恋などあるか 撃ち抜かれ砕け散る雨 包まれてヽ嗚呼
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虫も木も果実も嫌いなぼくたちは青い五月のにおいに怯え
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起きたってコーヒー飲むことくらいしかやることないからとっても幸せ
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希望をば持っているけど茶色かなオレンジくさいアウターを買う
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弘前のレトロなカフェのガラス窓に老婦人達はフランス語を話す
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ひとことも口をきかずにすぎし日のをはりにかをるくちなしの花
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恵まれたこと言い訳にして生きる未来はいつも今日だけがある
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カフェのひるバゲットちぎるひだまりにもの欲し顔のすずめの一羽
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代わり映えせぬ週末の食パンに今日はライ麦入ってました
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このことは墓まで持っていくけれどあなたのために生きていました
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きみとなら死んでもいいよ、でもたぶん生きてもいいと思うんだよね
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あの恋を告げてしまった夢を見た 君は私を見もしなかった
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赤色のルージュをひくあなたの手 私をなぞる恥辱の指
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雨音がかき消す声を拾うよにいつもと違うあなたに近づく
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「君は知っているかい踊らにゃ死ぬことを」貧乏ゆすりタップダンスで生き延びている
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カーテンの奥は国道1号線今日も誰かが事故死している
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ちかみちはこつちといつてさきばしる立ちこぎの子のひかる銀輪
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たましひはうつせみならむうつろなるうろのたがひにひびきあひつつ
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恐山赤いビニールの風車カラカラカラと石飛礫に泣く
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三つ葉葱生姜みつばねぎしょうがパセリに紫蘇しそ茗荷みょうが「好き!」「パクチーは?」「あぁあ、、パクチー、、」
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画家という船乗りは手で舵を取り筆を帆にして荒波を漕ぐ
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わがこころ降りみふらずみさみだれのうすくれなゐのあぢさゐの花
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寒立馬(かんだちめ)レンタカーで探しあて産まれたばかりの仔馬が走る
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闇を裂く打ち上げ花火 そしてまたぽつりと落ちる線香花火
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麦熟るる野にかげろふのたつまひるおほに相みしひとぞ恋しき
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あの頃にツツジの蜜を吸いし口 同じ形で君をむ今日
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酒だ酒 酒だ酒酒さけのめば すぐねむくなって ゆめみ ごこち さ …
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早苗田のあぜみちゆけば山やまのすがたうつしてあかるきかがみ
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ホァタタタ アタタホァタタ アタタタタ アタタタタタタ ホァタタタタァ!
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