おしてるやなにはのくにもみどり濃きテルミドールとなりにけるかな
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開放感「外の空気に触れてみて!」梅雨の晴れ間に我心地よし
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部屋干しの下着のそばで香をたく これが現代貴族の贅沢
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ふしんしゃという単語だけ鮮明な隣のまちの防災無線
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はつなつのまつ毛パーマに守られてコンビニ店員の顔おぼえる
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夏の日を歌ひくらして飽かざらむ日暮れていまだせみなきやまず
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知らなくていいことばかり増えていく 今すぐ白に溶けて消えたい
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打ち寄せる波と目が合ったあの夜から ざざぁ、ざざぁ、と耳鳴りがする
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「いつか、ね」とだけ告げて僕は消えたけど 五日もすれば忘れるさ、きっと
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獣姦に目覚めかけたの山月記 残月に問う惑う心を
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散る命儚む心は未だ有り 夢む心は過去に置き去り
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「孤高」とはよく言ったものね過去の人 ひとりが一番何よりつらいの
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「帰りの電車は嫌いだ」目を落とし わたしの像から逃げて打ち込む
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レジ袋有料になったこの星を詰める袋はどの売場ですか
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足細くないとミニスカ穿けないよ〜 まぁ穿くけど、明日も穿くけど
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首筋にボディミルクを滑らせて わたしは女の殻へと逃げる
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踵から五センチ空へ近付くと 昨日別れた男は彼方
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久しぶりに毛をなくして女の子として生きてたくそみたいだな
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ビー玉を転がすときの音に似て ころころころころセブンティーン
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くすりゆび瞼のうえで滑るとき可愛い彼女はオートクチュール
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花の色 密度に溺れる想いさえ揺れて消えゆく淡いまぼろし
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索漠とした風景の切り取り線あなたの足音聞き分けるすべ
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これで振り仮名ルビ振れているかなと麦酒ビール飲み 紅玉ルビー色した夕陽を眺め
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「やるよりもやって後悔が座右の銘」 などと容疑者は供述しており
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インテリな含蓄に富む呟きをして テレたのか 「おっぱいぷるんぷる〜ん」
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ただ遠く吠えているだけの負け犬が ここにいるだけで我はもう居ぬ
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わがこころ鳥にあらねばうつせみのこのよをさけてたつ空ぞなき
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夏 日暮れ くちなしのはな 遠花火 わがなつかしき形而下のもの
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勝手には外れてくれない肉ってまで欲しいもの新しい肉
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あー無理だ何したいんだお前はよあー本当無理ダメだもう無理
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