あじさいに逃げ込む私は群青です 来たる夏から逃げたいのです
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「セルフ午後半休!」 叫び窓ガラス破って空へ飛び立ってやる
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みじか夜のゆめのほとりのほととぎすひとこゑ鳴きしのちのしづけさ
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生きながらにしてあの世の草を食むときもお前自身の死を認めるな
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青春は着色料で染められた添加物だけの飴に過ぎない
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紫陽花の残骸に咲く向日葵が真夏を告げる湿度を添えて
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指先で春を崩せば毒になる 蕾を摘めば雷が鳴る
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大魔神の名医の良き計らいで我は助かる夢を見るなり
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今日塗ったマニキュア綺麗にできたから鼻歌まじりご機嫌ですよ
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美しく燃え沈む空を見つめては言葉にならぬ高鳴り巡る
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親子でも合う合わぬあり人ゆえに義理を立てれば心歪んで
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梅雨だけどお天道さまはこっそりと昇っていたから泣かないでいい
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結節に溜まった水が流れずにつめたい胸を生ぬるくする
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外れなくなったぶんだけ僕たちを良くしただろう天気予報は
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熱帯魚見ている君の切ない目 覗きこんだらどうなるだろう
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あなたへと口づけするのに顔寄せる 瞳の中に私が映る
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道端で猫の死骸を見た君はきっと天使より美しく泣く
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不発弾遠巻きにしてひと絶えしまひるまのまち鳥なきわたる
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雨病んで 雨止んで晴れ間がのぞき吉運に我は歩めりもう一ヶ月を
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酒クズは酒が大好き酒のクズ キラキラ光って星クズになる
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ファボるのは「聴きっぱなし」たサインです み入るように聴いた「あと」です
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吉祥寺にはタピオカがあると聞きます楽しみだなあ
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‪しばらくは毎日「アニメ見るマン」になろうかしらと思ったりして
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上あごに舌のふれつつるりまつりこゑにいだせば息の緒ふるる
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サーモンのムニエルがさめぬ距離に住む妄想しつつ箸で身ほぐす
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りがなく雨降ればまたりがなく吸い込まれゆく地は潤いて
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住むまちにあらまほしきは風船屋本屋豆腐屋そしてわが君
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青い春 手首の淡い傷痕でつながっているまもられている
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今日なんと深夜一時に起きました九時に寝たから四時間睡眠
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眠い時あれこれしたい気持ちだけ巡り巡って綺麗に寝落ち強制終了
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