なんだかんだ言って自分が一番根暗だと思ってる皆さん
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好きな人いても抱かれるその感情とても静かな名前をつけて
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猫になどなれぬのだから もう一度コーヒーを飲み文字と向き合う
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今日もまたこらえきれずに雨が降る 歩くばかりの私を責める
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ブラシ持ち猫の背中を撫でながら 皐月の空におおなみこなみ
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炒るほどに香りたちたり海の色まなこにのこるかたくちいわし
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一生を 夢を追いては 生きてるか 死んでるのかも 分からぬままに
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昂ずれば 夢までも見る 情欲に 恋とはあまり 甘き呼び名よ
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愛すれど 愛されぬもの それだけに 満たされぬ恋 人間の性
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現実を 離れてみれば 花が咲き 笑みも零れる 泡沫の夢
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泡沫の 夢追い人に 現実は 厳しいものよ 容赦を知らず
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蒼白い窓の光が胸底を照らすから月の夜は永い
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「さよなら」の言葉ひとつで俺達の話を終わりにしないでくれ
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八月に三十二日目があれば想いは君に届いていたか
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またひとつあなたに逢えぬ日を重ね行き合ひの空のもとを歩く
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しあわせは決して怖くないものとわかってほしい八月十日
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ひまわりはひまわりですか 本当にそのひまわりはひまわりですか
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コーヒーに落ちるミルクが一段と白く思える結婚前夜
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かいなよりこぼれるほどの花を抱き一輪ずつ分け与える人
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ひまわりを三輪買った帰り道運命の人に出逢いました
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あふれたる桃の果汁は愛情か 『ハイキュー!!』が今日終わりましたね
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皮肉だね人工知能はAIと略されるのに愛を知らない
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衝撃と回り始める走馬灯エンドロール 予想だにしない続編は病室
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古靴に思い出される膝栗毛  鳴らぬ靴底黒い砂
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今、私に寒いと感じさせている私の皮膚と私との距離
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カーテンも揺れない部屋で夢を見て今日も何かを言いかけただけ
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いまぼくは生きているのか眺め暮らすゆめのしじまに詩集がひとつ
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もうだれも見ないのですね慄いてひしめきあうはひかりの蛍
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月浮かぶ 淘陵こゆるぎの浜に 波寄せて 砂礫鳴らせり 刹那のことはり
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運命が与えてくれなかったものばかり追いかけるような人生
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