公園の階段 一気に昇りきり 平気なふりして 息整える
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ハワイ貯金 8月さいごの一枚を 貯金箱入れずに募金箱探そか
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お皿の上 りんごと梨が共演だ やはり旬なので梨に一票
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一日の布巾ふきん干す手に明るくて少し大きなもう秋の月
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半世紀 祈り続けて 勝利あり 手元に残る 二十三冊
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怨みこそ 人を動かす 力あり 世界動乱 そこに見えるか
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汚染水 今こそ対話 チャンスかと 災い転じて 福となさんか
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「ひとりで行く」 祖母との約束 背負いつつ 黄色い帽子は 歩道をわたる
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淡色で 描く川舟 白壁に 水彩の秋 熱帯夜に飾る
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ならびたる山の端 えす日輪にちりんの はふれし影の田面たのも たたふる
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あの人も隣の人も私もまた  虚無を引連れくらしを紡ぐ
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今日もまた通勤電車に揺れながら 音に踊って、文字で遊んで
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世の中の何パーセントが君のこと気づいているのか数えてみようか
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じゃあまたね、さよならなんて言わないで。 永遠なんて嘘で騙して
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人の世の 許されざるは いつの日か 正義は悪に 転ずる定め
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二万号 庶民の目線 一筋に 言論の旗 掲げし誉れ
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三英雄 天下人なり 最後にて 神を目指すは 人の儚さ
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好きだった 思い出しては空っぽの心満たしてくれる人探し
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君が振る 振らるる先が己かとその一瞬で逃す一瞬
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さく甲斐の なきゆえなのか あるじなき ばらのいろさめ 往時もみえず
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エノコログサ ファンサを求めて道路脇 「タッチしてくれ」と前傾姿勢
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朝から秋🍂の涼しさかな、昼間はまだ残暑でふたつの季節感じます
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下らないの意味がわかり、西方上方はすごかったのですね。
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通勤、痛勤、ツウ近、摘う金、tuukin、あなたのつうきんは?
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ドリンクバー一杯だけでは元取れぬ三杯課す我、多分「標準」
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日がし方 あるかなきかの あかるさが いまはかんじぬ あつさひきつれ
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めはかすみ みみはうつろに ては鈍麻 ただただひとの ことばがひびく
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数字も足したり引いたりじゃなく誓ったり殴ったりしてみたいよな
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俺ばかり辛いキラキラした世界みんな普通に呼吸している
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夜な夜なに 閻魔蟋蟀コオロギ ピロピロと 爪をきる夜 あす満ちる月
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