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『好き』だけが暮らしの外にありまして、暮らしの中の君に告げんと
12
うそつきとうそつきが出会い落ちる星それは散るための舞台装置
6
選ばれし者と平民 物語 ずっと変わらぬ 姫との関係
9
いつからかはやくなりけり衣替えゴールデンウィークの風物となり
8
ふと思うネルチンスクってなんだっけそれで二時間もやもやしてた
4
二人して十一連休過ごし居れば口癖となる「今日何曜日?」
19
うるさくてきみのいびきの法則を見つけるように数えるひつじ
8
冷房をつけたらぬるい風が出てごめんね、冬はとうに過ぎたの
4
午後10時 お前が吐き出す 最後の止め 両面印刷、ページの順序 設定したのは俺だけれども
3
あのように砂子が振れるものなのか春の夕べの西山の雲
6
生け花の家元制が日本の文化に根付いているなと思う
3
草むしる手を止め見上ぐ空高く飛行機雲が西へと向かう
21
懐かしの 道を下って 交差点 君を探せば もう青ランプ
5
吸うことは呼吸の半分でしかなく 吐くから次に 吸えるんだよな
5
スーパーで特売品を品定め 生産者の顔 踏みつけるように
7
ブロッコリ 茎をポキポキ折り捨てて 明日は我が身とふと手が止まる
4
猫の生涯さえ我には難し 椅子になりたい 物言わぬ無機物に
3
帰省の
夜
(
よ
)
夕餉
(
ゆうげ
)
の前の つかる風呂 そろり 網戸を這う
守宮
(
やもり
)
かな
30
道に咲く 白き花びら 灰の空 凍てる木の実に 冬を教へる
3
皆が行く コメダは老後に取っておく 若いつもりの60ジジイ
6
すぐ終わるなんだかしょぼいGW61年目だというのに
5
解放され
胡座
(
あぐら
)
を解いた太ももが猫の形に汗ばんでいる
17
「僕たちの考えてることちがうよね」 そう言ったのは確かクリシャン
4
何かある そんな気がして行ったけど 別になかった その繰り返し
4
テディベアはトカレフを隠してほほえむ かわいい以外は全部フィクション
5
コンビニに行くならロープとカッターとガムテとマスクとグミ買ってきて
7
木の根元一面に咲くたんぽぽと畔に居並ぶ水仙黄色
15
友人をふざけて置き去り走り出す少年たちとコロンの香り
7
ページ繰る音を葉擦れの音として聴いてる初夏の図書館は森
18
光刺す部屋で見上げた白い角 あの日私はそれからそして
4
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