秋の夜の読書ながびき紙面のにくろき魚の群れ泳ぐ見ぬ
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少女子をとめごがねくたれ髪をかしたるあから曳く朝しづかなる朝
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冷めたお茶飲み干し湯呑そのままに誰も読まないnote書く夜
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「君の名は」「愛の彷徨」「アナコンダ」 そっと目を閉じ希望にひたる
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幸せの粉掛け美味し銘菓食べ幸福を呼ぶハッピーターン
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過去からの刺客に刺されて失血死 歩む全てが黒歴史だから
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パワハラと言った者勝ち風潮に 一石投ず県民正し
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あの夏はSASサザンを聴いて恋もした 懐かしいなとひとりつぶや
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嬉しげに百条委員の肩を持つ メディアも維新も面目つぶれ
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憎しげな百条委員の糾弾が 返って県民の反感を買い
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愛してる おはよう ごめん さようなら 恋は花束 抱いて枯らして
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大谷氏十二時間も眠るとか お陰で早寝 朝寝ができる
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不安とは、分からないから抱くもの 理由が分かれば安心かもね
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とんかつを深夜三時に揚げるんだ(ほら、負けないで僕の胃袋)
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まっくろな夜に溶けるみたいにさあ僕の前から消えてみせてよ
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秋夜長あきよなが SASサザンを聴いて 刺し子する 曲に合わせて チクチク進む
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それぞれの良い部分だけと付き合っていくのが円満 一生の課題
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夕寂びの枯れのからすは 問うもなく訊ねもなくて その錆び声に
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万年筆 出番が少なくなったけど 使ってみると意外ときもちよ
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ぬくき朝もみじ石蕗つわぶき彩れる庭園歩き秋終いとす
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各県の観光大使って センセの愛人ポストなのかな 下衆の勘ぐり
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月餅ののこりで中国茶も淹れて お茶三昧の けふであるかな
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堀炬燵ほりごたつ父の生家に香りあり母の生家の軋む木廊下きろうか
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古町は古い町だがそれとなく新しいこと始まる予感
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語るごと鳴き交わしいる白鳥の次の予定を謀りているか
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往昔にキミは扉を開けたよね記憶に滲むジャン・クリストフ
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往来で無一物にて往く人をただ眺めおる私なのです
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急性期越えて深夜の遠吠えの長三度聞く 息をしている
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是非を捨て髪をほどいて来なさいねジャングルジムのてっぺんまでね
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せせらぎを見つめ幼き魂は無垢な夢尚いだき続けて
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