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ともだちのような絶望ひとつだけ連れてくよ さぁ手を振って、ほら
7
雷鳴に導かれ降る大粒の恵み染み込む街に
杜
(
もり
)
に
15
いつだって あなたは正しい それ故に 歪んだわたしを 見ようとしない
7
灼熱のアスファルト這う虫のごと自転車こいで礼拝に行く
12
晩年という音響は頂けず最終章の
頁繰
(
ページく
)
る指
9
人伝に流れ見るよりこの耳で 聞いた言葉をお守りにする
7
吾に抱かれ手を伸ばしたる幼子は 過ぎる電車をつかまんばかりに
8
うす闇が本当の夜になるまでに 今日のダメさを溶かしてしまおう
7
クレームの対応中に店長の顔へと急に差してくる西日
6
友達と言い切る君に ちらつく大クレーター残してみたい
6
防犯の カメラに映る もののけは エゾリスの腹 手足ひろげて
28
一歳の小さき手には魔法あり 触れたる大人皆なる笑顔に
9
100円ワインと辛味チキン 終わらぬ英訳増えるデカンタ
4
「テッテレ〜どこでもドア〜」の身軽さで おいで香港 冒険しよう
10
夕暮れに虫の音聞こえた様な気が 多分空耳滅茶苦茶暑いし
7
きみの目は蛇口を強く引き締める私の想い窮屈なまま
4
米不足アントワネットはこう言うかオートミールを食べればいいよと
10
借り物の地球儀を眺める距離でわたしはわたしを剪定する
5
“燃える”とか“煮える”の漢字見るだけで じわり汗かく宿題監視中
12
コンクリで埋まるかつての川の跡少年蹴り出す舟車輪付き
6
新聞が長年の謎解き明かす今日は世界が明るいようだ
13
週末の天気予報の快晴も捨てて故郷の雲を見に行く
24
取りこぼすことのないよう目を皿にしても手も目も二つしかない
7
新しいサンダル下ろし闊歩する 息苦しほどの暑さ踏みつけ
16
死にたい 貴方に会うたび強く思う でも死なない 死んでやらない
4
人はみな中身は弱く殻があり殻の違いと そう言ってほしい
9
トンボ好き 「
捕
(
と
)
って
捕
(
と
)
って」と せがむ妻 元気だった日 夏の思い出
32
八月の涼を求めてショッピングモールにショール纏う
妻
(
きみ
)
いて
11
盆踊り打ち上げ会に反省会
間集り
(
まつり
)
は続く入り舞のごと
9
不器用
(
ぶきよう
)
で
続
(
つづ
)
けることの
成果
(
せいか
)
より
続
(
つづ
)
けたことの
自信
(
じしん
)
が
成果
(
せいか
)
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