木枯らしが運ぶ寒さに推しを想う きみはそろそろ冬毛だろうか
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一回の散髪料より安い値で 売られているよ 電気バリカン
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取り返しつかぬ失敗あれこれを しきりに思い出してる老後
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魂のキャッチボールに見えたので君との会話はいつも方舟
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冬が好き夜の長さを知らなくて想う長さもまた知らなくて
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真夏より熱い炎を帯びた夜蜜月の蝶遥かに遠く
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真っ先に 自分愛せる 人でいて! 弱音もOK 国際男性デー
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かっこいい古着を着ているわけじゃないただ物持ちがいいだけなんだよ(年季の入ったMA-1)
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冷えたから色んな「寒い」が並ぶかと思うも楽しうたかた開く
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待つ人は駆け足きたるつむじ風白線内に軽く息巻く
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腹の虫ぐぅ〜っと鳴いてまだ朝に赤面の頬昼よはよ来い
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年老いて 思い出すのはいやなこと それでも生きて 楽しんでます
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「寄付金を払ってないから行かせるな」 祭りの前夜 父が母に言う
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「あかちゃんがゐない」とさわぎわらいあい五本の指の手袋をつけ
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初冬の東の空は赤やいで誰かが送つた朝を迎えり/谷川俊太郎訃報に寄せて
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ステージのスポットライトの陰は濃くNumber_iは紅白に出る
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教育が 及ぼす危険と素晴らしさ 一度に味わう 冬暁
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寒いねと 友とLINEで言い合って 気をつけてねと 労り合ひて
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湯に浸かり 爪あと あちこちしみるなぁと 思へど ねこは いとしきものよ
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朝になり布団から出て立ち上がる床の冷たさ素足にしみる
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強盗も 空き巣も恐い だがしかし ニャルソックが 心のお守り
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戸のすきま白馬のよぎる一瞬の夢まぼろしの世をわたりゆく
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教科書の詩より受けし感動は 半世紀経るも薄ることなく /谷川俊太郎『生きる』
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自殺した犯人からの贈り物 十字に掛けた娘のリボン
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雪の朝納品業者とエンジン音静寂の中際立つ刺激
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ポケットに身を護る為の小刀を 忍ばせて歩く夜の雑踏
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そうか違う 神は放牧経済を推奨して 農耕経済(国家の萌芽)を疑問視したんだ
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カインの麦を拒否って アベルの羊でジンギスカン 旧約の神って肉食なんだな
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暖房のにおいがしてるこの場所はかすかにずっと守られている
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秋の午後 落ち穂探しぬ鳥たちも 何時いつしかねぐらに 戻りて眠る
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