アルベルト あなたの式が 人類を 滅亡させる E=mc2
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人類は いくらたっても 知恵を得ず 独裁者には 核の切り札
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権力の 構図にできた バグがあり 独裁者には システムエラー
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マカロンのぎざぎざピエというらしいどこにも行けない足が生えてる
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小学生 子供の喧嘩 侮れず 片手にボタン ICBM
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権力者 ボタン一つで 人類を 滅ぼすほどの システムのミス
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核兵器 あるよと脅す 悪ガキに 世界は困り あたふたとする
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賞味期限ハーゲンダッツにないから世界滅亡前夜に食べよ
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「しゃくねつ」と言うくちびるにキスしたらざらざらと金星のさびしさ・
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「ぼくはね」と言ったきりもう眠ってる人の指から真砂こぼれる・
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いらっしゃいませと言いつつ店員はレジの向こうの砂漠を見てた・
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双頭の鷲天空を彷徨い馬に乗る騎士槍を突き刺す
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愛だとか夢だとかに囚われて 今日もただきみの隣で生きる
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君と会うために用意したドキドキは 茎まで美味しく食べられる
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好きだよと言わない君の強がりをキッチンの横で少し微笑む
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母曰く、初恋をしたその夏は僕と同じ二十七歳
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東京をとーきょといったその音が私の耳にのこる元彼
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あなたを短歌にさせてもらってます ついでに付き合ってもらえませんか
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簿記検定対策をする君からはカタカタカタカタ電卓の音
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教室に 敷かれるカースト 一番上は あの娘の髪を 揺らす風
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朝起きて昼活動して夜眠る合間合間にご飯をさんど
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てぶくろの中でかじかむ指のよにおさまるところにおさまれすべて
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我知らず四つも取ったドーナツを恥ずかしながらここで食べます
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天井に 描かれた絵を見ているみたい 落ちた絵の具に目を潰された
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二人称 言葉で自傷する 本当ほんとは、君をただただ抱きしめたかった
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殺したいほど嫌えども 無意識に信仰するはただ母の愛
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「国家とはそういうもの」の「そういう」が何でもありで理解不能だ
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次きっと王子みたいに手を取ろう足首掴んだ水底の腕
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闇の中 君が掴んだ 夢希望 私にはただの 霞に見えた
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君のなか凪いだ大洋があるから果てが見たくて笹舟を折る
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