‪きずついた、わたしが好きな君のこと、君がそんなに悪く言うから‬
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みすずかるしなののくにの死ぬまへにたづねてみばや野尻のうみを
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我思う故に我ありデカルトの言うとおりなら私はいない
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天の川月の裏側その向こうまで飛んでいけ自分の脚で
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「第一種永久機関じゃあるまいし」またダイエット失敗の秋
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わたしもよ、アイスとともに飲み込んだ言葉がずっと引っかかってる
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‪君とならこうして生きていける気がするけど君はどう思ってる?‬
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このアイス美味しいでしょう来月に出る新作も食べに来ようね
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まだ生きているのはなぜか、それはねえ、僕とアイスを食べるためだよ
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とめどなく流す涙で思い出も錆びてくれれば良かったのかな
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見えぬよう重りをつけて水底に沈めた恋はステンレス製
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私たちあの頃無敵だったよね 白い羽根だけ追いかけてたね
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太陽にも月にも星にもなれる眩しく素直でまっすぐないろ
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ちょっぴりのお砂糖と深い絶望でわたしのからだ満たされてます
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受け入れて欲しかったんだほんとはね甘いばかりを享受する君に
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大切なものだけを詰めた箱庭は踏み込んだ途端腐り落ちてく
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生きている心地はとうにないけれど生温い風あびながら帰る
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うれひつつ庭ながむればうたかたの夏のはてなる一輪の薔薇
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「短歌にはできない気持ち」より奥に《してはいけない気持ち》あります
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‪苦しみがスッと吸われて結晶化……そのぶん楽になれる気がする‬
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生き延びてしまったことを幸福と思える時はいつ来るのかな
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‪あのときに死んでおいたらよかったと思う事例がまだあったとは‬
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ぐうぐうとあなたが見るはなんの夢となりのソファで頁をめくる
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君のため死ぬとか言う気はないけれど小走りになるくらいはするよ
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ひかりだま彩度豊かに慰めて「どうしていってしまったのですか」
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秘密裏に手のひら合わせ五分前 大丈夫、ちゃんと八人いるね
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緩やかな自殺のようだ藍色に染まるカーテン空の眠剤
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体外に出した途端に腐り出す君のエモーション熱いうちに打て
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今日の月クソ綺麗やろ?伝えたい事解ったか、さっさと死ねや
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あたしさあ発展都市は蝋燭の需要無いって知らんかってん
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