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或る冬の 微笑む君の 睫
(
まつ
)
の毛に ぶら下がるのは 降りる粉雪
10
あんなにも下手な生き方
抱
(
かか
)
えつつ愛振り
撒
(
ま
)
いて独り行くひと
12
よく君と 目と目が合えば 逸らす日々 僕の席とは 斜めなのにね
8
実家にて介護認定調査あり元気に浴槽またぐ母なり
26
恋で脳を溶かし 煙で肺を撫で、いつも私は 悲劇の中で
6
鳴く君の 首に残るは 赤い跡 花が咲く咲く 至るところに
5
乾燥でハンドクリーム塗ったとて 心はずっとざらざらのまま
12
割り切れぬ 日々に日夜に 歯を軋め 前を向くのを 諦め切れぬ
7
飛び去りし雁の群れらを見上げては明年が来る強く思いて
8
君の背に 残る歯型が 赤々と 跡を立てては 後で怒られ
6
薔薇はなぜ棘があるかと考えて自然の摂理と答える教師
10
ストーリーたぐって出会いを想っても君がいないと始まらなかった
7
5分前に始まった世界の住人 アポロと言えばチョコ以外無い
7
どんなにか ハシゴをしても 見つからぬ 質量ともに 満足野菜
11
強欲が破滅を呼んだ 夢枕が媒介する奇病グラーキ
5
年賀状去年最後と添え書きの友から今年はメールで届き
16
引越しの箱が荷台で転がるのタバコの煙越しに見ていた
18
栗ぜんざいのラス一袋 母に送る レターパックに切り餅(個包装一個)いれるか‥?(非常に悩ましい‥お正月もずっと気を揉んでた)
11
自転車の信号無視が目に余る事故がなくとも違反は違反
16
マツコさん観ながら
女子のお酒飲む
(
ほろよいアイスティー
)
3時になったら栗ぜんざいだ
14
コロコロと変わる予報に何度でもチェックせずにはいられぬ天気
24
神などあらじとは云え冬桜咲くところに祈りなど存って
10
天使売買す──真昼どき老婦人らの手の皺光る
7
ややこしい世界を生き抜く皆様へ ご無事でしょうか、息してますか
22
これ以上殴られないために流す血 触って汚れたくないでしょう?
5
寂しさの色味質も変わりゆく試練であった記憶を辿り
12
回復は 見込めないとは 医師の弁 それでも望む 父の笑顔を
17
おんぶの子のめずらしきかな、ユニクロに母なるひとの若く煌めき
18
日差し越し透ける茶髪にきゅんとした夏休みぶりの愚かな恋かな
10
体力と 共に気力が 衰える 恩師の言葉 今や現実
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